有村、1アンダーにも「このショットでは戦えない」
2011/04/15 17:45
震災被害の大きな宮城県にある東北高校卒業で、今週の「西陣レディスクラシック」が行われる熊本県出身の有村智恵。いやがおうにも注目を集める有村が、きっちりとその期待に応えた。
初日を終えてアンダーパーは僅かに11人という難コンディションの中、4バーディ3ボギーの「71」で回って通算1アンダーの7位タイ。それでも、有村の表情は厳しいままだ。
「アプローチは良かったけど、本当にショットが悪くてこのショットでは戦えないと感じています」。春先から行っているスイング改造で、重心位置をこれまでのつま先から、真ん中・かかとへと移動しているが、「まだまだ定まっていなくて、ずっと探している状態」と手探りの現状を打ち明ける。
「体が開いたり、肩が下がったりするのを映像で見たりして修正しています」と、自己分析しながらスイングを作り上げている。裏を返せば、先を見据えて進化を続ける勇気と決断が、今の有村の勢いを支えているといっても良いだろう。
首位とは5打差。「この内容でこのスコアが出せているのは小技が出来ている証拠」という有村が、残り36ホールでトップを目指す。