2010年 富士通レディース

心機一転の有村、ノビノビと2位発進!

2010/10/15 16:56
自分にかける過度なプレッシャーを無くし、好発進へと繋げた有村智恵

「今日は、爆発的なスコアを出せないと上に行けない」。有村智恵のスタート前の予測通り、「富士通レディース」初日は熾烈なバーディ合戦となった。有村は4つのパー5全てでバーディを奪うなど堅実にバーディを重ね、この日6バーディ、ノーボギー。首位のアン・ソンジュ(韓国)に1打差に迫る、6アンダーの2位タイと好スタートを切った。

テクニカルな部分では「これまでと変えた所は無い」と有村。強調していたのはメンタル面の変化だ。「今までは、自分にプレッシャーをかけ過ぎていた」と、心理的な圧迫を解放。「すごく前向きにプレーができた」と最後まで安定したプレーを続け、納得のフィニッシュへと繋げた。

きっかけは、米ツアーで活躍する宮里美香の“Have to(~せねばならない)を無くす”という心構えだ。「“したい”ではなく、“しなくてはいけない”という事ができてこそ、プロだと思っていた。でも、そこまで自分を追いつめなくてもいいんじゃないかな、と思えるようになった。今は気持ちが安定してきたと思う」。

これまでの有村には、ストイックなまでに練習を続け、自らを追い込んでいるような印象が確かにあった。この気持ちの変化が、早くも好結果に結びついている様子。4月から遠ざかっている久々の勝利に向け、高い期待が寄せられる週末になりそうだ。

2010年 富士通レディース