藍、最終戦で「自分しかできないことをやっていきたい」
2010/12/02 12:06
今週、フロリダ州で開催される米国女子ツアー最終戦「LPGAツアー選手権」に出場する宮里藍。賞金女王のタイトルは逃したものの、この最終戦、宮里自身が今季の目標としているプレーヤーオブザイヤーの懸かる大事な一戦だ。「開幕前からプレーヤーオブザイヤーを目指すと言ってきて、今自分がこの状況にいるのは誇りに思います。たくさんの人が味わえない環境にいるので、自分しかできないことをやっていきたい」と、その思いを語る。
コースの印象は、「すごいトリッキー。9番、18番の上がり2ホールは風の影響を受けるので、最後まで気が抜けない。グリーンを狙って行くポイントがしぼられるので、今までにないような確率が求められる。難しいなかで心地いい緊張を感じつつ、それを楽しむことができれば、結果は自然とついてくる」と気負いのない言葉だが、自分のスタイルを信じてやるだけだという姿勢は変わらない。
そんな宮里が、世界ランク1位になって見えた景色について問われると、「アニカ、ロレーナとナンバー1を身近で見ていたけど、自分がトップにたった時は、今までに感じた事のないプレッシャーだったり、自分への期待だったりが少しずつ変わってきてコントロールするのが難しかった。期待しない自分でnothing to loseで挑むのは簡単だけど、あるものを持っていながら、さらに挑戦していくのは難しかったので、その辺はまだ試行錯誤です」。
人として成長するにも、25歳はまだまだ成長過程だという宮里、自分らしく突き進んで行く姿は輝きを増し続ける。この最終戦で有終の美を飾ることはできるのか、勝負の行方が楽しみだ。