宮里藍、会心の逆転V 今季4勝そして世界一へ
米国女子ツアー「ショップライトLPGAクラシック」の最終日。首位と2打差の9アンダー3位タイからスタートした宮里藍が、7バーディ、ノーボギーの「64」でラウンドし、2位に2打差をつける大逆転で今季4勝目を果たした。
宮里はスタートの1番で2mのバーディチャンスにつけるが、ここはカップに蹴られてパー。しかし、2番で5mを沈めてバーディを奪い早くもガッツポーズ。続く3番パー5で2オンに成功し難なくバーディを奪うと、5番でもバーディを奪いこの時点で単独首位に躍り出た。
その後は、追われる立場となるが、9番、10番の連続バーディでリードを広げ、14番でも5mのパットを決めて15アンダー。最終18番では、3mのウィニングパットを決めると、両手を高々と挙げるバンザイ。ついに米国本土で優勝を果たした。
この優勝で、世界ランキングの頂点に立つことが確定した。現在ランキング首位の申智愛(韓国)が虫垂炎で試合から遠ざかっているため、宮里がポイントを加算しトップの座につくことになる。
「(1位の実感はない)ロレーナも引退して、ジエが病欠で、このシチュエーションの中で1位になれたんだと思う。とはいっても、今週は自分で勝ち取った優勝。ジエが戻ってきて、これからメジャーもあるし、ポイントを自分で重ねていかないとひっくり返されたりの繰り返しだと思うので、常に自分で何を大事にするか整理していけば、大きく外れることはないと思う。」と、宮里は自身の考えを語る。
次週には今季のメジャー第2戦が開催される。「あそこのコースはラフもしつこくてグリーンも小さい。メジャーにぴったりのコース。自分の持っているものに自信をプラスしていければいい。来週も毎日毎日ラウンドを楽しんで、メジャーという意識よりも好きなコースの1つとしてミックとコース攻略を楽しめればいい」と、まずは自分のゴルフに徹し、楽しむことを目指す。