藍、不安を払拭する2アンダー発進!
2010/05/14 10:46
「ベルマイクロLPGAクラシック」開幕前日は、体調不良を理由にプロアマ戦を欠場していた宮里藍。「先週(サロンパスカップ)はスポンサーさんの試合だったので気も張っていたし、メジャーで4日間という事もあった。メキシコでもすごい集中力を保った後だったので、普段より疲労の度合いが大きかったと思う」。昨日は半日以上を身体の静養に当て、初日のスタートホール、10番ティに立った。
事前にプレーできたのは、火曜日に回ったアウト9ホールのみ。未体験のインコースからのスタートとなったが、「本能でプレーするタイプなので、逆に良い方向に出るんじゃないかと期待していた。(キャディの)ミックの言うターゲットに打っていけばいいと思っていた」と、前半を1バーディ、1ボギーのイーブンと無難な滑り出しを見せる。
だが、後半に入り2番でバンカーから寄せきれず、3番では3パットによる連続ボギー。不安がよぎる展開の中、4番パー5のバーディを皮切りにスイッチが切り替わる。「アイアンの距離感が合い始めて、チャンスが増えた」と、5番パー4では1メートル、6番パー5では2メートルにつけて3連続バーディ。最終9番パー4も2打目をピンに絡め、バーディフィニッシュ。5バーディ、3ボギーの2アンダー、首位に5打差の22位タイで終えた。
「無事に1日終われたことにホッとしている。いい意味で自分に期待することなく、力が抜けていいゴルフができたと思う」と、安堵の表情を見せる宮里。「気持ちの浮き沈みの無いゴルフができた」と、体調に不安を抱える中でも最後まで平常心をキープできるのは、今の宮里の強さを象徴している部分だろう。