2006年 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ

藍、降雨サスペンデッドにも「新鮮でした!」

2006/11/23 18:00
6Hバーディパットを外し苦笑いする宮里藍

大会初日はあいにくの雨。朝から降っていた雨は、スタート時間が近づくにつれ激しくなっていった。今日はまさに、その降りしきる“雨との戦い”…と言ってもいいような一日だった。

コースのあちらこちらに水が溜り、グリーン上にも水が浮くなど競技が心配される中、宮里はスタートしていった。しかしスタートしてまもなく、1番ホールのグリーン上のプレーに入ろうとした時…早くも中断。その後は、およそ4時間という長い待ちぼうけとなった。

今シーズン、アメリカツアーでは幾度となく中断、そしてサスペンデットを味わってきた宮里だが、「アメリカではまずこのような雨のときは雷がつきもの。試合はほとんどキャンセルになる。だからこういう雨のなかのプレーは新鮮でした」と、その状況を若干楽しんでいるようにも見えた。

しかし、プレー再開後は雨だけでなく、気温の低下、冷たく吹き付ける風、そしてどんよりとした暗さ…傍から見ると、とても楽しめる状況ではないように感じるのだが、それでも…「辛さは全く感じなかったですね。今日は終わらないと思ったし、気長にやろうと思っていました。明日いい形で出来るように、丁寧にやるだけだと思っていました」と、どんな状況にも悠然と構えるその発言には余裕さえ感じられた。

結局、7番ホールのティショットを打ったところでサスペンデット決定。1バーディ2ボギーの1オーバー。他の選手も軒並みスコアを落としている。

明日もまた雨の長い一日、そして我慢の一日。アメリカツアーで鍛えられた精神力は、我慢くらべの時ほど発揮される。最年少メジャー三冠なるか?!明日も彼女のここ一番の粘りに注目したい。(文:安藤幸代)

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