2006年 樋口久子IDC大塚家具レディス

「らしくない」プレーにも来週に手応え

2006/10/29 18:00
「狙ったところに打てていたのだけれど…」。パットが決まらずがっかりの宮里藍

IDC大塚家具レディス最終日、首位と1打差の最終組でスタートした宮里藍は、この日は1バーディ、3ボギーとスコアを落とし、通算5アンダー。優勝争いには絡めずに、トップと4打差の4位タイで帰国後5戦目を終えた。

「残念でしたね・・・」。 ホールアウト後に発した言葉には、今日一日の思いがたっぷりとこもっていた。

トップと1打差2位タイからスタートした宮里は、3番ホールこそバーディを奪いトップに並んだが、その後はなかなか上手く行かない。流れが悪くても何とか凌ぐのが、アメリカから帰国した宮里の最大の成長と、目を見張る強さだが、昨日とはうって変わって・・・バックナインでノーバーディ、3ボギーの本人のため息も漏れる「らしくない」プレーが続いた。とにかくショットもパットも思い通りに行かなかったと自らも言い切るほど。

しかしその裏で、帰国後すべての試合で優勝争いをしている自分に、「いい精神状態で戦えている」と満足気な表情も見せる。

来週は日米共同開催の「ミズノクラシック」。アメリカツアーの仲間との久しぶりの再会が楽しみと笑顔を見せた彼女だが、その笑顔からは、帰国してから重ねた2つの勝利と、毎週優勝争いをして"勝ち方"を思い出した自分が、アメリカのツアーメンバーとしてどんな戦いが出来るか・・・そんな自分自身を楽しみにしている様にも感じられた。(文:安藤幸代)

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