「力は出し切ったけど実力の差」チョンに届かず宮里は3位
2006/10/01 18:00
あいにくの雨模様となった「日本女子オープン」最終日。ディフェンディングチャンピオンの宮里藍は、14,780人の大ギャラリーの期待を背負って、3打先を行くチャン・チョンを追いかけてティーオフした。
試合は1番ホールから動いた。共に2打目でグリーンを捉えらずに残した5メートルのパーパット。先に挑んだチョンは沈めたが、宮里は外してボギー。続く2番ホールでも、チョンが先に長いバーディパットを沈めたが、宮里は決めきれずにパー。スタート時の3打差が、たった2ホールで5打差に開いた。
結局3バーディ3ボギーとスコアを伸ばせなかった宮里は、最終日も3つスコアを伸ばしたチョンとは6打差の通算3アンダー、単独3位で大会を終えた。
「今日はパッティングの差でしたね。大事なところを決められなかったです」という宮里。「狙ったところに打てているのに、入らない。運がなかったというか、今日は私の週じゃなかったです」と、さばさばと振り返った。
その裏には、本人が一番感じているであろう、LPGAトップ選手との実力差がある。「これが(賞金ランキング)8位と21位の差。パットの差なのですけど、入れるべきパットが入るか入らないか。彼女は要所要所のパットをきっちりと決めてくる」と分析する宮里。「でも、私も少しずつ成長出来ているし、そういう経験を積んでいけば、その差は必然的に埋められると思う」と、宮里は常に前向きだ。
「パッティングとか気持ちの強さとか、課題を実感できた」と、今週もきっちりと収穫を掴んだ宮里。「先週から続いて状態はすごくいい」と、今後出場予定のIDC大塚家具レディス、また出場が濃厚な富士通レディスでも、狙うは優勝しかない。