悔し涙を糧に次こそ「優勝」の栄冠を手に入れる!
フロリダ州、Reunionリゾート&クラブで行なわれている、米国女子ツアー第8戦「ジン・クラブ&リゾート・オープン」の最終日。単独2位からスタートした宮里藍は、スコアを4つ落として通算4アンダーの5位タイに終わった。
ハプニングは2番のパー3で起こった。宮里が放ったティショットはバンカーへ。続くアプローチショットも大きくグリーンをオーバーして奥のブッシュ。結局4オン、2パットとなり、痛恨のトリプルボギー。「勝利」への架け橋に暗雲が立ちこめる。これを払拭するかのように、4番でバーディを奪ったが7番でボギー。その後、9番でもバーディを奪取したものの前半でスコアを2つ落としてしまう。後半に入ってからは、12番、13番で連続バーディを奪いスコアをイーブンに戻すなど、調子を取り戻したかに見えたが、悪夢は終わっていなかった。
迎えた15番パー4で、アプローチをミスして3オン。さらに3パットでダブルボギー。最終の18番パー4でも、カップまで距離の長いガードバンカーにつかまり寄せきれずに3オン、3パット。ここもダブルボギーとし、初優勝への夢は消えた。
ホールアウト後、思わず涙を流した宮里。クラブハウスでは、友人でありライバルでもあるカリー・ウェブに「今の状態では十分な会見ができないと思うし、欠席してもいいのよ」と声を掛けられる程、悔し涙を滲ませていた。
やはり「優勝」の2文字にプレッシャーがあったに違いない。最終日は自分のゴルフが貫けなかった。落ち着きを取り戻した後、宮里は一部の関係者に「本当に悔しいです。来週は試合を休むので、今大会で見つけた課題を克服して次回に臨みたいです」と語っている。次なる戦いのステージ、5月11日開幕の「ミケロブウルトラオープン」では、悔しさをバネに一回り大きくなった宮里の姿が見られるはずだ。