手ごたえのラウンドでトップ10フィニッシュ!「2分咲き」内容に今後が楽しみ!
ネバダ州、ザ・ラスベガスCCで行なわれている、米国女子ツアー第6戦「LPGA武富士クラシック」の最終日。チャージを見せた宮里藍は、この日6アンダーとし、通算11アンダーまでスコアを伸ばし、ポーラ・クリーマーと並んで6位タイでフィニッシュ。米ツアー参戦後初のベスト10入りで今大会を終えている。
晴天の中、少し冷たい風が吹く9時55分のスタートの宮里。この日は、昨年同大会の優勝者ウェンディ・ワードと、アンジェラ・スタンフォードのベテラン2人とのラウンドとなった。いきなりティショットを左に曲げた宮里。セカンドショットを上手くリカバリーしたものの、このホールは3パットのボギー。ムードの悪い滑り出しとなった。しかし、「ボギースタートだけど、集中力が切れずにいい緊張感が保てた」と言うようにその後3番から3連続バーディを奪取。9番からも3連続バーディを奪った。
続く12番。セカンドショットをバンカーに入れ、目玉になるピンチに。しかしそれを上手く切り抜け、ラウンド後も「12番のパーが大きかった」と語るように、意味のあるパーを決めた。続く13番は3パットのボギーとしたものの、14番、17番でバーディを奪取。この日を6アンダーとして、通算11アンダーまでスコアを伸ばし6位タイに食い込んだ。
この日のラウンドを振り返り「1打1打集中したのがいい結果となった。今回はいちばん自信になった」と語った宮里。順位については、「自分のプレーに集中できたので、自分がいくつでまわっているのか(スコアボードを)見ていなかった」とも語ってくれた。現状のゴルフの出来は「2分咲きかな」という宮里。普通にやってスコアが出たという事で、手ごたえもしっかり掴んでおり、今後の戦いがますます楽しみになってきた。
今大会は3日間パットが好調だった宮里だったが、これまでの、米女子ツアー参戦を振り返り「細かいステップを踏んできているのが、逆にいいリズムとなり、いい結果となっている」と、冷静に状況把握も出来ている。今後は「セカンドショットの精度を上げていきたい」と語る宮里。初優勝もそう遠い話ではなさそうだが、「この気持ちを忘れずに次につなげていきたい」と、着実に成長する姿を見せた。