持ち前の正確なショットを武器に「狙って奪った3アンダー」
米国女子ツアー第6戦「LPGA武富士クラシック」が、ネバダ州、ザ・ラスベガスCCで開幕。宮里藍は確実にバーディを奪う、クレバーなプレーを見せ、3アンダーのスコア「69」をマーク。首位と6打差の23位タイにつけた。
12時55分にインからスタートした宮里は、出だしの10番でバーディ。さらに13番、15番でもバーディを奪取するなど、取れるホールで着実にスコアを伸ばしていった。惜しくも14番、18番でボギーを叩いたものの、前半を3バーディ、2ボギーで折り返す。「18番では2オンを狙って、結果的にはボギーになってしまいました。でも、いい流れで来てましたから、距離的にも狙わない手はないと思ったんです」。
後半に入ってからも、4番、7番でバーディを奪うなど、積極的なゴルフを最後まで続けた。「今日はいいゴルフだったと思います。確実にバーディが取れましたしね」
この好調を支えたのが正確なショットだ。「全体的にショットが良かったんです。気持ちが切れなければ、いつでもバーディチャンスになると思っていましたから。ドライバーの飛距離が出て、2打目が短くなったのも好結果につながりました」
自信に満ちた今の宮里にとって、今日の結果はフェイクでも偶然でもない。「風も吹かなかったですし、グリーンも速くない状態だったから、イーブンではダメだと思ったんです。絶対に3アンダーは出したかった」まさに狙って得たスコアと言っていい。
また、同組でラウンドしたハワイ在住の金子あやかと「いつからハワイに住んでいるの?」など、ラウンド中に会話を交わす一面も見せた宮里。「金子さんは、とても落ち着いてプレーしていました。ショットがブレる時もありますが、パターが凄く上手いプレーヤーですね」と他選手を冷静に分析。プレー自体にも、いい意味での余裕が感じられた。
「明日も3アンダーぐらいは出したいです。でも、あまり欲張らずコースマネージメントをしっかり心がけます」。米国ツアーへ挑戦し始めてから、自信が確信へと変わりつつある宮里。明日は、さらなるスコアアップを目指す。