藍、風に苦しめられ出遅れのスタート

米国女子ツアーの最終戦「LPGAツアー選手権」が開幕した。宮里藍は、風が強く吹き始めた午後12時に1番ティからのスタート。「ビッグスコアが出る状況ではなかったので、1つでも凌いで、という気持ちだった」という宮里。序盤の3番パー4ではグリーン右のガードバンカーからチップインバーディを奪う幸先の良いスタートを切ったが、以降は風に悩まされ、スコアが伸び悩む展開が続く。

「グリーン上でも（風の）影響を受けるし、ラインの読みも難しかった」というほどの強風。5番パー5ではピン右上6メートルに乗せたものの、3パットのボギー。続く6番パー4ではパーオンに失敗し、3オン2パットと連続ボギーを叩いてしまう。

8番ではバーディを奪ったものの後半は1ボギーとスコアを落とし、この日2バーディ、3ボギーの「73」でホールアウト。日没サスペンデッドとなり10人がホールアウトしていないため、順位は暫定ながら、首位に7打差の1オーバー49位タイと出遅れる結果となった。

「クラブ選択が難しかったし、今週はボールが沈みやすいラフなので、パー5で難しいアプローチが残ってしまいチャンスホールでバーディが獲れなかった」。伸ばすべきパー5で1ボギーと、逆にスコアを落としてしまったことでスコアメイクに苦しむ流れとなった。スタートから風との戦いも強いられた午後組という巡り合わせの悪さもあったが、「その中では良いプレーができたと思う」と気持ちを切り替え、「明日は天気との勝負。自分のゴルフをやっていくだけ」と、2日目での巻き返しを誓っていた。