2009年 サムソンワールド選手権

藍、「すごく楽しかった」3差3位で最終日へ

2009/09/20 11:15
最終日を迎えるといっても、宮里のやることはシンプルで明確だ。(Donald Miralle/Getty Images)

「サムソンワールド選手権」3日目を首位と1打差の2位タイで迎えた宮里藍。この日は最終組で、韓国の申智愛と同組でのラウンドとなる。「人懐っこいというか、自分のプレーに集中しながら応援してくれたりする。良い緊張感の中でプレーできました」と、現在賞金ランキングトップを行く申とのラウンドを楽しんだ。

難易度の高い1番ホールで、第2打をU3で左上5mにつけてバーディ発進とした宮里は、勢いにのってスコアを伸ばしていく。6番パー5では、第2打をピン手前10ヤードの花道まで運んで寄せワンのバーディ。続く7番もバーディとすると、9番パー5は2オンに成功して2パットのバーディ。前半だけで4つスコアを伸ばして折り返した。

後半に入り、12番でボギーを叩くが、16番パー3では再びU3でピン上20cmにつけるスーパーショットを披露。タップインでバーディを奪いスコアを戻した。17番、18番と惜しいバーディパットを逃したが、結局この日は5バーディ1ボギーの「68」。3日間連続となる「68」でラウンドし、通算12アンダーでホールアウトした。

「ピンポジが難しく、結構ビトウィーンのクラブが多くて、100%コミットして打てなかったところも何箇所かあった」という宮里。「そうは言っても、難しいパー3でグリーンを捉えられたので、自分の中でスイングに問題があるわけではない」と自信も覗かせた。

申も同じく「68」で通算13アンダーとしたが、この日爆発したのが、5位タイからスタートしたチェ・ナヨン(韓国)。トーナメントレコードにあと1打と迫る「63」を叩き出し、一気に通算15アンダーとして単独首位へ浮上している。

「(明日は)一つでも伸ばした人が勝つんじゃないかな。しっかりコースマネジメントをして、結果を見てみたい」と宮里は淡々。目の前の一打に集中し、自分がコントロール出来ることだけに気を配る。宮里にとっては、最終日といえども取り組むことに変化はない。

2009年 サムソンワールド選手権