藍、3位タイに終わるも「精神的にフラットで良かった」
先週フランスで開催された「エビアンマスターズ」で、米ツアー初優勝を果たし「全英リコー女子オープン」に乗り込んだ宮里藍。初日に3連続ボギースタートしたときには周囲にどよめきを与えたが、最終日にはしっかりと最終組の1つ前でラウンドすることになった。
首位と4打差、通算イーブンパーの3位タイからスタート。1番パー3でバンカーに捕まりボギーとするが、2番で5mのバーディパットを沈めガッツポーズ。3番で再びボギーを叩くが、6番でバーディを奪い再びガッツポーズ。前半から気合いのこもったプレーが続く。
「途中で(トップと)並んだり、1打差とかあったけど、最後までどうなるか分からないし、自分は自分で良い流れを意識した」。宮里は掴みかけた流れのままサンデーバックナインに突入した。
しかし、今大会宮里の鬼門となっている14番で、この日もボギーを叩いてしまう。この14番だけで宮里は4日間6オーバーと苦しめられた。「今日は会心のドライバーショットが、若干右にもって行かれてバンカーに入ってしまった。でも、気持ち的には引き摺ってなかったです」。
気を取り直して迎えた15番パー5は、2打目でグリーン手前30ヤードに運ぶと、3打目をカップの左30センチに寄せてバーディ奪取。再び1アンダーの2位に浮上したが、17番で最後の試練が待ち構えていた。
ティショットをフェアウェイ左サイドのバンカーに入れると、「パーを獲らないといけないと思って攻めた」という第2打は、右サイドの深いラフへ。3打目もPWで果敢に攻めたが、結局4オン2パットのダブルボギー。結局、首位とは4打差の3位タイで4日間の戦いを締め括った。
「すごい頑張ったと思います。今日の最終日は先週と同じような良い緊張感の中で、自分を失わずにプレーできたし、特に中盤は集中して良いパーを重ねていけた。4日間を通して、精神的にフラットで終われたので良かったです」と、先週からの充実した日々を振り返った。
この後の宮里は、8月14日(金)から開幕する日本ツアーの「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」への出場を予定している。