2009年 全米女子オープン

藍、大荒れの滑り出しから粘りのプレーで37位タイ

2009/07/10 11:26
大荒れな序盤ながら、37位タイと無難な滑り出しを見せた宮里藍(Streeter Lecka /Getty Images)

「全米女子オープン」初日、宮里藍は午前8時6分に1番ティからのスタート。「スタート前のスコアはあくまでイーブンパーだと思っていたけど、出だしがすごく難しくて、コースが難しく感じた」と振り返る宮里は、2番でボギー、3番でダブルボギー、4番でボギーと大荒れの滑り出し。出だし4ホールで4オーバーと、早くもメジャーの洗礼を受けてしまう。

だが、その中でも宮里の気持ちに焦りは無かった。「4オーバーまでいったけど、今日中に取り返さなくてもいいって長い目で見ていました。メジャーで自分に厳しくなると、ドツボにハマってしまうので…。毎日ボギーは出るし、ダボも起こり得ること」と、まるで達観したかのように淡々とプレーを続ける。

6番パー5でバーディを奪うと、折り返し後の10番ではカラーから7メートルを沈めてバーディ。さらに15番パー4では2打目をピンに絡めてバーディを奪い、序盤の遅れを取り戻す。16番、最終18番とショートパットを外してボギーとするが、「集中力の高い、粘り強いゴルフが最後までできた」と、3オーバーの37位タイでホールアウトした。

ホールアウト後、宮里はキャディとのコミュニケーションの重要性を強調。「(キャディの)ミックとのコミュニケーションも良かったし、そこが大きかった。昨日も、お互い何が今週大事な事かと話をしたら、『stay in positive』と言っていました」。序盤の遅れを取り戻せたのも、キャディとの対話や信頼関係により、常にプラス思考を保つことができたことも一因のようだ。開幕前、メンタル面をポイントに掲げていた宮里。信頼の置けるキャディとの二人三脚により、その課題はクリアし続けることはできるだろう。

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