藍、米メジャーより「サントリー」

先週行われた米女子ツアー「LPGAステートファームクラシック」で、3日目に「65」と爆発し、優勝争いに絡む活躍を見せた宮里藍。今週は米ツアーではメジャー大会の「マクドナルドLPGA選手権」が開催されているが、宮里は自身の所属企業が主催する「サントリーレディス」に出場する為に一時帰国する決断をした。

昨年の同時期は、米ツアーはオープンウィークに当たっていたが、「全米女子オープン」を2週間後に控えており、宮里は万全を期すためにアメリカに残った。しかし、直後から「それもどうなのかな。無理をしてでも出るべきだったのかな」という考えが芽生えたと言う。それは、これまで宮里の活動を支えてくれたスポンサーに対する感謝の気持ちの表れといっていい。「ちょうど一年前から来年は出ようと決めていました。後悔しない選択をしたかった」と宮里。「すごく良い状態でメジャーに臨めるのはめったに無いチャンスだけど、この試合に出たいという気持ちが変わらなかった。メジャーは全米も全英もあるし、（向こうの）1試合を休むだけという感覚です」。

米ツアーでの成績が示しているように、宮里の調子は上がっている。トレーニングでこれまで不足していたお尻の筋肉を鍛え、ゴルフに必要な筋力バランスも整ってきた。「自信も戻ってきて、自分のタイミングを信じて100%振れています」と、一時期の迷いはなくなった。

「今、ベストの状態のパフォーマンスを見て貰えるのは嬉しいです。所属プロとして試合を楽しみたいし、一人の選手として試合に貢献出来たら嬉しいです」という宮里。同世代、後輩、そして先輩プロと、日本ツアーのレベルも上がってきているが、自分のプレーが出来れば、06年以来となる優勝の可能性も高いだろう。