2009年 LPGAステートファームクラシック

藍、怒涛のバーディラッシュで初優勝を圏内に!

2009/06/07 10:35
悲願の初優勝をかけ、首位に2打差で最終日を迎える宮里藍(Christian Petersen /Getty Images)

パットの修正が奏功して90位タイから47位タイにジャンプアップ、上り調子で迎えた宮里藍の「LPGAステートファームクラシック」3日目。これまで維持してきた好調なショットに、パットがようやく噛み合いを見せ、5連続を含む怒涛のバーディラッシュにより連日の急浮上を果たした。

「ショットが安定していて、やっとパターも入ってくれました。前半にしっかりチャンスを決められました」という宮里は、2番パー3でピン手前7メートルにつけると、これを捻じ込みバーディを奪取。これで「今日のパットは良いな、と思いました」と振り返る宮里は、3番でピン上5メートル、4番ではピン右5メートル、5番でピン右6メートルと、ミドルパットを次々と沈めバーディを奪取。続く6番パー5でも3打目を1.5メートルに寄せ、怒涛の5連続バーディ! 一気にリーダーズボードを駆け上がる。

5連続バーディにも浮つかず、「1つでも多く目の前のバーディを重ねていく気持ちが多かった。バーディを重ねても一喜一憂しなかったし、良いバランスで自分を抑えられていた」と、淡々とプレーを続ける宮里。その外見とは裏腹に、プレー内容はますます派手さを増していく。8番ではピン左2メートルを沈めてバーディを重ねると、折り返し後の11番で手前6メートルを沈め、まだスタート前の最終組のスコアに並ぶ。さらに直後の12番で1.5メートルを沈めてバーディを奪い、一時は単独首位まで上り詰めた。だが、その後は「風が強くなり、前半とは変わってしっかりパーを重ねていくゴルフになった」と伸び悩み、最終18番では3パットのボギー。それでも8バーディ、1ボギー、この日のベストスコアとなる「65」をマークし、首位に2打差に迫る通算10アンダーの4位タイで最終日を迎える大躍進を遂げた。

「明日も自分のプレーがしっかりできるという自信はあります。明日に向けて、今日は良いステップになりました。自分で作ったチャンスだから、しっかりチャンスをものにできるように頑張って、いい形で日本に行ければいいなと思います」。来週は一時帰国し、国内ツアー「サントリーレディス」への出場を予定。誰もが待ち焦がれる朗報を、自ら日本へ届けることができるか。

2009年 LPGAステートファームクラシック