2007年 HSBC ワールド女子マッチプレー選手権

強豪を次々と撃破! ベスト4に勝ち残り、明日ツアー初優勝に挑む!

2007/07/22 11:31

「HSBCワールド女子マッチプレー選手権」も3日目を迎えた。この日は3回戦と準々決勝が行われる予定だが、2年前はこの3回戦で惜敗を喫している宮里藍。まずは眼前の対戦相手、クリスティナ・キムに挑んだ。

2番パー4でボギーを叩き、キムに早々と1アップのリードを与える滑り出しとなったが、5番、6番で連続バーディを奪い、前半の内にリードを奪い返す。その後は互いにパーをセーブし合う展開が続いたが、11番でキムがアプローチミスによるボギー。ここでリードを2アップに広げて試合を優位に進める。そして1アップのリードで迎えた16番パー5、ピン上2.5メートルからのバーディパットを沈め、再び2アップのリードに。続く17番をパーで分け合い、最終18番を残して2&1でキムを退けた。

「16番のバーディが大きかった。ここで気を抜かないようにしたいですね」と、自ら気持ちを引き締めた宮里は、そのまま未知の領域となる準々決勝に望んだ。対戦相手は、1回戦でクリスティ・カーを破り波に乗るエイミー・ハン(台湾)。連戦の疲れに加え、午後からは風が出てきたこともあり、ショットが左右にバラつき始めた宮里だったが、バンカーからのリカバリーショットやアプローチでミスを最小限に抑え、ハンと一進一退の攻防を繰り広げる。互いに一歩も譲らず、17番を終えてもオールスクエア。そして迎えた18番パー5、2人ともセカンドショットをグリーン手前まで運びアプローチ勝負となった。ハンは2メートルにつけると、ここで宮里はピン側50センチにつけるスーパーショット。ハンはこのバーディパットを外し、コンシードを宣言。宮里がこの準々決勝を制し、ベスト4に勝ち進んだ。

ただでさえ集中力を要するマッチプレー、連戦が続き疲労の色も見られる宮里だが、「ここまで頑張ってきたので、優勝したいですね」と、ツアー初勝利へ向けて意気込んだ。明日の最終日はセミファイナルとファイナルが行われ、最初の相手はスウェーデンの強豪、マリア・ヨース。「飛距離が出るし、バンカーなどの小技が上手い。自分は距離が出ない分、ショットの精度を生かして戦いを挑みます」と話した。「今日はゆっくり休みます」とコースを後にした宮里。体調をしっかりと整え、明日に控える大一番を万全の状態で臨んで欲しい。

2007年 HSBC ワールド女子マッチプレー選手権