2007年 HSBC ワールド女子マッチプレー選手権

相手のスキに付け込み、一気に差を広げる圧勝劇!

2007/07/20 13:21

昨年大会の「HSBCワールド女子マッチプレー選手権」では、1回戦で悔しい敗戦を喫した宮里藍。今年はその雪辱を晴らすべく、1回戦の相手、ウェールズ出身のベッキー・モーガンに挑んだ。

最初にスコアが動いたのは2番ホール。宮里はピン下15メートルにパーオンするも、ここから3パット。ボギーとして1ダウンとなり、早々とリードを許してしまう。しかし、「後でボギーを打って流れを変えるよりはいい。今日はこれで最後のボギーにしようと思ってプレーしました」との強い想いが流れを変える。4番パー3でピン左2.5メートルのバーディパットを沈めてイーブンに戻すと、8番パー4でも2.5メートルを沈めてバーディを奪い逆に1アップのリード。ここでガッツポーズが飛び出した。

バックナインに入ると、2人の間に勢いの差が出始める。10番パー3では、あわやホールインワンというスーパーショット。楽々とバーディとして2アップにリードを広げると、宮里も「以外だった」と振り返る事態が。モーガンが11番、12番で連続ボギーを叩き、一気に4アップと大差をつけた。そして、14番パー4で宮里がピン上3メートルからのパットを沈め、この日4つ目のバーディ。残り4ホールを残して5アップとし、早々と2回戦進出を決めた。

ホールアウト後、「今日はいいゴルフが出来ました」と圧勝劇を振り返った宮里。「今日は相手のミスもあったけど、自分がミスをしなければ流れはつくと思ったので集中してまわれました」と、最後まで集中力を切らさなかったことも勝因に挙げた。2回戦の相手は、シェリー・スタインハウアー。「試合ではまだまわったことはない」という宮里だが、経験が大きくモノをいうマッチプレー。百戦錬磨のベテランを相手に、心理戦では不利かもしれない。今日と同様、一気に流れを掴んで勝利を手にしたいところだ。

2007年 HSBC ワールド女子マッチプレー選手権