「今日は良く耐えました!」 納得の37位タイスタート!
先週の「HSBCワールド女子マッチプレー選手権」で、米ツアーでは自己最高位となる2位で終えた宮里藍。気力は充実、調子も右肩上がりの状態で、フランスで開催される「エビアンマスターズ」を迎えた。開催前には「1日、3アンダーか4アンダー」を目標に掲げていた宮里。調子の良さの裏づけともいえる高い目標といえるだろう。
前日までは雨が降り続け、コースはウェットな状態。ティショットではランが出にくく、飛距離不足の選手には厳しいコンディションとなった。そんな状況下、宮里は2番パー3でティショットをピン左上15メートルに乗せるも、ここから3パットとしてボギー。続く3番パー4ではパーオンできず、アプローチも寄らず入らずのボギーとしてしまう。
ティショットはフェアウェイに運ぶものの、「ダウンスロープからのショットにミスが多かった」と、アンジュレーションの多いフェアウェイに苦しんでいた宮里。それでも5番パー5の3打目をピン横2メートルにつけ、この日初となるバーディパットを沈めると、小さくガッツポーズが飛び出した。前半を1オーバーで折り返した宮里は、その後は10番でボギーを叩くも15番パー5でバーディ奪い返し、1オーバーフィニッシュ。首位と7打差の37位タイと、これまで出遅れが目立った初日を、まずまずの位置で乗り切った。
目標に掲げていたスコアには届かなかったものの、「今日は良く耐えました」と笑顔を見せた宮里。「精神的にもいい状態だし、無理に集中しようと思わなくても自然と(集中力を)高められるので、自然体でプレーできる」と、自身も認める好調ぶりをアピール。前週からの良い流れを途切らすことなく、今週の試合に入り込めたようだ。明日共にまわるのは、久々に上位進出を予感させるプレーを見せているミッシェル・ウィ。宮里のプレーも含めて、非常に興味深い2日目となることだろう。