2009年 LPGAコーニングクラシック

藍、伸ばし合いに屈するも5位タイに浮上して終える

2009/05/24 12:00
最終日までスコアを伸ばし続け、5位タイで終えた宮里藍(Michael Cohen /Getty Images)

「LPGAコーニングクラシック」最終日を、首位と4打差の通算13アンダーで迎えた宮里藍。「(優勝スコアが)間違いなく20アンダーは行くと思っていたので、最低でも3アンダーは必要だと思っていた」と目標を掲げた宮里は、「良い集中力と、良い具合の気持ちの緩みもあってすごく良かった」と、前日の猛チャージの流れをそのままに、序盤からバーディを量産する。

2番パー5では2オンに成功し、イーグル逃しのバーディ。4番パー4ではピン奥1メートル、5番パー5ではピン左8メートルを沈めバーディを奪い、ショットとパットが抜群の噛み合いを見せる。さらに7番パー3でも4メートルのバーディパットを沈め、この時点で通算17アンダー。首位に1打差に迫る猛追を演じる。

だが、8番パー4のティショットを右の林に曲げてボギーとすると、続く9番パー4では逆にティショットを左に曲げてボギー。「流れを切ったのは悔しいけど、これも経験ですね」と振り返るが、そのままズルズルと後退しないのが今の宮里。「ボギーを打っても、バーディを取っていけるように気持ちの切り替えが上手く行っている」と後半も3バーディ、1ボギーと伸ばし、最終的に7バーディ、3ボギーの「68」。通算17アンダーの5位タイに浮上して終えた。初勝利は叶わなかったが、「今日は今までで一番いい精神状態で、これを続けていくことが大事。伸ばし合いも楽しいと思えました」と収穫の多い週末となったようだ。

ホールアウト後は17番グリーンまで足を運び、優勝争いの渦中にいた宮里美香を応援。「すごく精神力が強いな、と思います。緊張しても自分を見失わないでプレーしているし、19歳でそれができるのがすごい」と、ルーキーながら健闘している19歳の活躍に感心しきりだった。

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