ショット復調の宮里、課題はグリーン上へ
2008/02/15 15:48
「ショットは良かったのに、なんだよぅって!」。米国女子ツアー開幕戦の「SBSオープン」初日を終えた宮里は思わず苦笑した。スコアだけ見れば、1バーディ5ボギーの「76」、通算4オーバーの102位タイと昨年までの不調を引きずっているかのようだ。
だが、1番ホールからショットは安定していた。ドライバーの飛距離も「(昨年より)10ヤードは飛んでいると思います」と手ごたえは感じていた。
最初のボギーは4番パー3での3パット。7番で1.5mを沈めてバーディを奪ったが、続く8番パー3が鬼門となってしまう。「バーディパットの後、すぐにオナーとなって、打つテンポが早くなってしまった」と、このショットを右手前バンカーに入れ、寄らず入らずのボギー。「あれが一番悔しいです」と宮里は唇を噛んだ。
後半も3~4mのバーディチャンスに恵まれたが、このパットがことごとくカップに嫌われる。17番では1mのパーパットを決められず、18番でも2mを外して連続ボギー。「ラインも読めているけど、タッチとラインが合わなかった」と悔しげに振り返った。
「ショットはアンダーパーが出てもおかしくない位だったけど、そこが上手く行かないのがゴルフですね」という宮里。「でも、パットだったら何とかなるかなと思います」と話し、チェックポイントにグリップの違和感をあげた。それは、ようやくグリーン上で神経を使える状態に戻って来た証とも言えるだろう。
シーズンオフにパター練習が少なかったのでは?という問いは「それは無いです」と否定した。「いいフィーリングでチャンスを作れているので、明日も気を緩めずに頑張りたいです」と、しっかりと前だけを見つめた。