2008年 SBSオープンatタートルベイ

自分の居場所を作った3年目の宮里藍

2008/02/14 15:22
3年目の自信と経験。落ち着きを見せる宮里藍

米ツアー3年目に突入する宮里藍。緊張感の強すぎた1年目、気合の空回りした2年目を終えた宮里は、「今年は一番自信を持って臨めると思います」と、新たな年への期待を口にした。

昨年陥ったドライバーの不振からも、徐々に脱出しつつある。これまでは、ミスショットが出ると精神的に焦りが出ていたというが、今は「あ、今のはグリップが強かったな」などと、メカニカルな原因にフォーカスし、結果に対するリアクションをしなくなったという。宮里が大切にしたフィーリング、それは試合の緊張感の中でも体で違和感を感じられる力とも言えるだろう。

今年のシーズンオフは、オンとオフのメリハリを大事にしたという宮里。「集中するポイントが決まってきた」ことも、経験から学んだ実践的なスキルだ。「これまでは、試合で上位で争えば争うほど、毎日疲労度が大きくなって、その試合にだけ集中してしまって次の週が上手くいかなかったけど、今は余分な事がだいぶ削られてきたので、体力的にも楽になったし、先週も全然疲れることなく試合をこなせた」と、更なる進化を身に付けた。

ツアーでの友達も増え、「私の居場所」という感覚も強くなった。「みんなの見方もわかってきたし、100%馴染んでいると思います」と、3年目の貫禄を見せる宮里。苦境を乗り越え、悲願の初優勝へ向けて歩みだす。

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