宮里、復活への道は一進一退
「フィールズ・オープン」初日、前週優勝のアニカ・ソレンスタムと、ディフェンディングチャンピオンのステイシー・プラマナスドとの豪華なペアリングとなった宮里藍。先週予選落ちの雪辱を晴らすべく、午前8時35分に10番ティからスタートした。
出だし10番のティショットはやや左に出てラフへ。2打目をグリーン手前に外し、そこから2.5mに寄せたものの、これを決めきれずにボギースタート。続く11番で1.5mにつけてすぐに取り返したが、そこからパーが続く膠着状態に入った。
3m前後のバーディチャンスにはつくが、なかなかパットが決まらない。もどかしい雰囲気のまま折り返すと、直後の1番パー5で左上1mにつけ待望のバーディ奪取。1アンダーへとスコアを伸ばした。
だが、3番ホールのティショットが「久しぶりに右に出た」と、宮里に精神的なショックを与える。このホールをボギーとすると、5番パー5でもティショットが右へ行き、池に入れた。「久しぶりだったので、感覚を取り戻すのに数ホール掛かった」という宮里は、3番、5番とボギーを叩き、最終ホールでも10mから3パットのボギーとし、通算2オーバーの98位タイで初日を終えた。
「ドライバーが曲がっていたから、そこに集中するべきだった」という宮里。ショットの調子は戻り掛けているが、その好調さが逆に体の力みを生み、中盤はこれまでの悪い状態に逆戻りしてしまった。「まだ、そのコントロールが出来ていないですね」と、体と心のバランスを制御出来なかったことを反省した。
それでも、上がり数ホールは感覚を取り戻し、安定したショットを放った宮里。「原因が分かって、それを元に戻すのが大事」と、その点では自分に及第点を与えた。ソレンスタムとのラウンドで、「流れを勉強できました」というが、今日学んだことをすぐに活かして、明日の浮上へとつなげたいところだ。