2008年 HSBC女子チャンピオンズ

悔しさの戻った宮里「あと2日残っている!」

2008/02/29 20:26
「戦えている」。その事だけでも宮里の復活が感じられる

HSBC女子選手権2日目の宮里藍。初日を2位タイで終えた宮里は、2日目は最終組でロレーナ・オチョアポーラ・クリーマーと共に回る、刺激的なペアリングとなった。

序盤は初日に続いて好調をキープ。3番でピン下2mにつけてバーディを奪うと、首位のオチョアに並んだ。だが、オチョアは4番から4連続バーディを奪って一気にスパートを掛ける。宮里も負けじと9番で2.5mを沈めて女王に追いすがった。

「朝から落ち着いて自分のペースでプレーが出来た」という宮里に転機が訪れたのは12番。3打目でグリーンを捉えたパーパットは1.5mだったが、これを外すと続く13番でも1.5mがカップに蹴られて連続ボギー。「中盤4m位のパーパットを外してしまい、流れが悪くなった」という宮里のコメントは、カップまでの精神的な遠さを端的に表している。

その後も16番、17番と連続ボギーを叩いてしまい、結局この日は「74」。通算3アンダーの10位タイに後退した。「今日は世界ナンバーワンとの差が出てしまいました」と素直に受け止めた宮里。「ミスした後にカムバックする集中力は凄い」とオチョアの強さを実感したが、一方で持ち前の勝負魂にも火がついた。

「あと2日残っているので、悔しい思いをした分頑張りたい。ロレーナとは果てしなく離れているけれど、まだまだ上位に食い込めると思うので頑張りたい」。戦える状態に戻ってきて、ようやく闘争本能も目覚めた宮里。残り2日、あきらめない宮里に期待したい。

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