好調の宮里「我慢していれば、モーガンみたいなこともある」
2008/04/05 12:03
「クラフトナビスコ選手権」2日目、2バーディ4ボギーと二つスコアを落とした宮里藍だが、その表情に落胆の色は見えなかった。
「今日はすごく我慢のプレーでした」という宮里は、課題としている“自分のプレーに集中すること”が出来た達成感を感じていた。「昨日は出来すぎだったけど、メジャーはいつもこんな感じ。我慢していれば去年のモーガンみたいなこともある」と、昨年逆転で史上最年少のメジャータイトルを獲得したモーガン・プレッセルに自身をなぞらえた。
中盤振れていなかったというドライバーも、終盤には振れるようになり、アイアンの距離感も問題なし。最終18番では1mにつけたバーディパットがカップをなめたが、本人は「思ったところに打てたし、しっかり打って納得いくパットだったから仕方ない」と、引きずる様子はない。技術的にはすべてが噛み合いつつある状況だ。
久しぶりに優勝争いに絡んで決勝ラウンドを迎える宮里は、「すごく楽しみです」と目を輝かせる。残り2日の課題はその気持ちを正しくコントロール出来るかだ。この日も「次のホールはチャンスだからバーディをとらなきゃとか、気持ちが先に先に行ってしまうのを、何度も自分に戻していた」という宮里。優勝争いを楽しみつつも、目の前のプレーにだけ集中する。「紙一重です」というその境地で、宮里は戦い続ける。