2008年 全米女子オープン

藍、2アンダー12位タイ発進「今日の目標はクリアした」

2008/06/27 14:36
18番でバーディを奪い、ガッツポーズを見せる宮里藍

今季の米国女子メジャー第3戦「全米女子オープン」初日、宮里藍は8時17分に10番ティからスタートした。

スタートホールの10番は、528ヤードのパー5。刻んで3打目でグリーンを狙った宮里だが、これがピンをキャリーでオーバーして、奥のカート道まで達してしまう。下りのアプローチを寄せきれずに、このホールをボギーとした宮里。「(3打目は)グリップも短く持っていたのに、アドレナリンが出ていたのかな」と本人もびっくりのショットだったが、この1打をきっかけに、その後は距離感のアジャストに集中できたと振り返った。

12番で8mを沈めてバーディ。14番パー3はバンカーから4mに寄せたが決められずにボギーとし、通算1オーバー。だが、続く15番で4m、16番3m、そして18番でも5mと微妙な距離のバーディパットを沈めて、上がり4ホールで3つのバーディを奪い、通算2アンダーで折り返した。

後半は5番で7mを沈めるなど、きわどいパーパットを入れてスコアカード通りのプレーを続けた宮里。227ヤードと距離のあるパー3で2.5mのパーパットを外してボギーとしたが、最終9番で第2打をピン下1.5mにつけてバーディフィニッシュ。結局この日は5バーディ3ボギーの「71」で回って通算2アンダー、12位タイとまずまずのスタートを切った。

「耐えるところは耐えないと落ちていくだけなので、初日としては良かった」という宮里。要所で決まったパッティングが、この日のゴルフを牽引した。「スライスラインがしっくりいっていなかったので、修正しました。今日入ったのは、ほとんどがスライスライン。これまでは、ストロークがクローズでカット気味に打っていたのを、インサイドに引くようにしました」と、直前の修正が効を奏した。

「メジャーは4日間のトータルなので、明日も自分のプレーに集中したい」と、好スタートにも淡々。ゴルフに粘り強さも戻ってきた宮里の、残り3日間の戦いに期待したい。

2008年 全米女子オープン