4位タイで終えた宮里藍、「優勝は時間の問題」
前日に消化できなかった「P&Gビューティ NWアーカンソークラシック」第2ラウンドの残り2ホールを連続パーで終え、首位と3打差の通算9アンダー、6位タイで最終ラウンドを迎えた宮里藍。ツアー初勝利に向け、宮里は絶好のスタートを切る。
1番パー4で4.5メートル、2番パー5ではグリーン奥のラフから放った4打目を直接ねじ込み、連続バーディ発進。この日の意気込みを示すかのように、早々とガッツポーズが飛び出した。4番ではボギーを叩くが、6番パー3では8メートルのバーディパットを沈め、すぐに流れを引き戻す。すると、13番パー5では果敢に狙った2打目がグリーンをとらえ、2オンに成功。イーグル逃しのバーディを奪うと、続く14番パー5でも2.5メートルを沈めて連続バーディ。首位に肉薄し、終盤戦を迎えた。
15番、16番と8メートルほどのバーディチャンスを逃し、首位と1打差で迎えた17番パー3。スコアボードで自分の位置を確認し、放たれたティショットはピン下5メートルにナイスオン。しかし、このパットは無情にもあと一転がりで止まり、「打ち切れなかった。本当に悔しかった」と惜しくもパー。最終18番もパーで終えた宮里は、最終的に2ストローク及ばず、惜しくもツアー初勝利を逃す結果となった。
「悔しいですね」と話す宮里だが、その表情には充実感が漂っているよう見えた。「今週は90点。今シーズンで一番の戦いができました」との言葉からも、宮里の充実ぶりがうかがえる。「今は優勝へのイメージが変わりつつありますね。以前は焦りもあって、優勝が遠くなったり近くなったりしていましたが、今は確実に近づいていると思います」。そして「あとは、時間の問題だと思います」と締めた宮里。来週は1週間休みを取り、「ステートファームクラシック」(7月17日~)に出場する。体力、気力ともに充実した状態で迎える次戦に、高い期待が寄せられる。