「自分の道が開けてきた」実りある4日間
2008/08/04 05:45
首位と2ストローク差の3位。逆転勝利に向けて「全英リコー女子オープン」最終日のスタートを切った宮里藍は、気迫が伝わってくる最高の滑り出しを見せる。1番パー5、ピン下7メートルのバーディパットを沈め、いきなりのガッツポーズ! 続く2番パー5も、バンカーからの3打目をピン右1メートルに寄せ、連続バーディを奪う。
7番でボギーを叩いた直後、8番パー3ではピン下5メートルのバーディパットをねじ込み、再びガッツポーズ。10番パー5では2オンに成功し、2パットのバーディ。さらに14番パー5でも2打目をピン下9メートルに乗せ、同じくイーグル逃しのバーディ。果敢な攻めでスコアを伸ばし、優勝争いに踏みとどまり続ける。しかし、15、16、17番でスコアを伸ばせず、最終18番では4オン2パットのダブルボギー。終盤の失速が響き、最終的に通算13アンダーの単独5位で終えた。
「惜しかったけど、いい集中力で最初から最後まで強い気持ちを前面に出せて、心地よいプレーが出来ました。第三者的な冷静な自分もいて、臆することなく思い通りにプレー出来きたと思います」と振り返る宮里。「ここ一ヶ月はずっとこういう感じで、自分の道が開けてきています。決勝ラウンドの2日間は集中力が自然と高まって、今までは緊張して飛んだり飛ばなかったりがあったけど、今日はなく、自分をコントロールでき始めていると感じました」と、メンタル面の成長を強調していた。
技術的にも精神的にも充実した内容で終え、今大会を「今までで一番」と評した宮里。今回の優勝争いが宮里に大きな自信を植え付け、ツアー初勝利への道もさらに開けてきたと言えるだろう。