2007年 フィールズ・オープンin Hawaii

日本人トップの1アンダー22位タイにも笑顔なし

2007/02/23 00:00
先週とは別人のようにショートパットを確実に決めた宮里藍

連日、強い風が吹き付けるハワイ・コオリナゴルフクラブ。初日の今日もコース全体をハワイ特有の強風が包んだ。そんな中「風は強く吹いたほうがいい」と言い切る宮里に、先週から続くショットの好調さを感じずにはいられない。ただ、問題はパッティング・・・。特に1、2メートルのショートパットが入らず、先週はまさかの予選落ち。今週は何よりパッティングの調整に時間を割くほどだった。

迎えた初日。宮里自身、「先週(のパッティング)とは全く違う。」と言い切るほど、先週とは別人のプレーを見せた。インスタートの12番で3メートルのパットを沈めてパーセーブすると、今度は14番でも3メートルのバーディを決めて力強くガッツポーズ。その後も、好調なショットで作ったチャンスを危なげなくしっかりと沈め、また厳しいパーパットもしっかりとセーブするなど、スコアも一時は目標の2アンダーをクリアしていた。

しかし終わってみれば1アンダー。ホールアウト後、「2アンダーのままで終わりたかった」と言うように、今シーズン初のアンダーパーのプレーに笑顔は全くない。パッティングの調子を取り戻しはしたが、今日はそれを後押しする“アプローチ”がなかなか噛み合わなかった。

ラウンド後は、すぐにアプローチ練習場に直行。悔しい思いは練習に・・・。そして、その思いをすぐに晴らすのが宮里の強さ。「スコアを伸ばしていかなきゃいけないこのコースで、明日は苦しいかもしれない。でもまだチャンスはある」。いつもの勝ちにこだわるコメントとともに、黙々と練習する宮里の目に、あの「目力」が戻ってきた。

2007年 フィールズ・オープンin Hawaii