2007年 セーフウェイインターナショナル

2年目の藍、悪天候にもペースを乱さず、暫定5位の好スタート

2007/05/23 00:00

いよいよメインランドでの試合が始まった。「ツアーのなかでも一番キレイ!」と宮里藍自身が絶賛するほど、今週試合が行われるアリゾナ・スーパースティションマウンテンG&CCは彼女のお気に入りのコースだ。去年の成績は38位。決して上位とは言えないが、それでも「思い出すのは良いショットばかり」と、コースとの相性もまずまずだ。

迎えた初日。にこやかな表情の中にもほどよい緊張感を醸し出す彼女。「1日3アンダーから4アンダー」という高めの目標設定にも、今週への意気込みを感じずにはいられない。

しかし天候の方はというと、朝から時折雨が降り、そして風も段々と強さを増していった。そんな中12時過ぎにスタートした宮里は、強く吹く風の影響か、アイアンの距離感が合わず前半パーオンしたのはわずかに3ホール。ただ、それでも前半を1バーディ・ノーボギーで折り返したのは好調のパットのおかげだ。

開幕戦でことごとく外した1.5メートル程のパットも、この2週間の調整で充分に時間を割いた。その成果か、「この早いグリーンにもタッチが出ていた」と、その安定感には本人も満足そうだ。パッティングでリズムを作る彼女にとって、今日は目標スコア達成も行けそう…そんなことを感じた矢先、プレー中断を告げるサイレンが鳴った。

約2時間10分の中断をはさんだ午後4時41分。プレーは再開されたが、辺りは薄暗く、すっかり気温も下り、前半の良いリズムにも影響がでるのではと思われた。しかし、それでも宮里の落ち着きは変わらない。「良いリズムで来ていたので、暗さは全く気にならなかった」と2年目の余裕か、ツアーお決まりの中断にもすっかり自分のペースを掴んだようだ。

そして本日のプレー中断を知らせる2度目のサイレンの後には、5メートルの距離をしっかりと沈めてバーディフィニッシュ。14Hを終えて、2アンダー、暫定5位の好位置につけた。(※現在、公式サイト上では13番までの表示)

「今日中に終わりたかったのはみんな一緒。明日は残りの4Hを切り抜けていくだけです」。その顔には確実に去年の宮里とは違う表情を感じることが出来た。明日も同じ空模様、そして宮里も同じ安定感を見せてくれそうだ。

2007年 セーフウェイインターナショナル