幸先の良いスタートも・・・父・優氏は「緊張感が足りない」と指摘
晴れわたる青空の下、宮里藍にとって3度目の挑戦となる「クラフトナビスコチャンピオンシップ」初日が始まった。通算4勝のソフィー・グフタフソン(スウェーデン)と同組で、午前9時33分に10番ホールからスタート。その出だし、2打目をピンそば30センチにつけると、3度目の大会で初となる初日バーディスタートを切る。しかし、幸先の良いスタートと思ったのもつかの間、13番で3メートルのパーパットを外してボギーに。ここから、宮里のプレーに暗雲が立ちこみ始める。
続く14番パー3ではグリーンを外し、アプローチを1メートルに寄せるもこれを外し連続ボギー。16番パー4では、20メートルのバーディパットから3パットを犯してまたもボギー。「グリーンが重くて・・・見た目は早そうに見えたんだけど、そのギャップを埋めるのに時間が掛かりました」と言う通り、なかなかパットのフィーリングが合わない。
後半に入っても、悪い流れをなかなか断ち切れない。3番、4番と連続ボギーとすると、6番でも1.5メートルのパーパットを外してボギー。7番パー4でようやく1メートルのバーディパットを沈めるが、この日2バーディ6ボギーの4オーバー。首位と8打差となる52位タイでホールアウトした。
グリーンが固いため、手前から攻めようという意図が伺えた初日。しかし、1ヤードの差でグリーンに届かないという紙一重のショットも目立った。「ラッキー、アンラッキーもあったりと・・・。まあ、明日も諦めずにやることが大事ですね」と宮里。「今日の状態だと(トップは)5つはいきそうだと思ったけど、思ったより伸びていない。距離も伸びているし、ラフも長いし、その辺が難しいのかなと思います」と話した。
今日のプレーについて父・優氏は、「踏ん張りが足りないですね。慣れすぎている感じがする。ショットの精度は戻ってきているけど、緊張感が足りない気がしますね」と、メンタル面を指摘。父の言葉は、宮里本人の耳にも届いているはず。この日のラウンド内容が、そしてコーチである父の言葉が、明日以降の宮里のハートに火をつけることを期待しよう。