2007年 ギンオープン

藍24位タイでフィニッシュ 「このまま行けば、おのずとチャンスは出てくる」

2007/04/16 00:00

現地時間15日、米女子ツアー「ギンオープン」(フロリダ州リユニオン、リユニオン・リゾート&C)の最終ラウンドが行われ、42位タイからスタートした宮里藍は、3バーディ、4ボギーの1オーバー「73」でホールアウト。通算1オーバー24位タイで4日間の競技を終えた。スコアこそ1つ落としたが、強風に加えサスペンデッド2回という悪コンディションの中、後半にスタートした他選手がスコアを落とし順位は大幅にアップ。自身も「良く耐えた」と自画自賛した。

時折激しい突風が吹く大荒れとなった一日を耐え抜いた。前日トップタイのロレーナ・オチョア(メキシコ)、ローラ・デービース(イングランド)がそれぞれ「77」、「79」と大崩れ。アンダーパーはわずか一人という難コンディションを、1オーバー「73」で乗り切った。「後半は(風が)厳しかったですが、雨よりかは全然良かった。我慢するしかないので、スコアを伸ばすより我慢すれば上にいけると思った」。我慢した結果が、18位ランクアップの24位タイ。大事なパーパットをことごとく沈め、高い集中力も見せた。

前日に続きこの日も10番スタート。ピン側1メートルにつけてバーディ発進した。しかし12番、14番でボギー。2度の中断の後で迎えた3番パー5で6メートルを決めてバーディを奪い、イーブンに戻した。そして直後の4番、7番でボギーを叩いたが、最終9番をバーディ。「どうせなら『72』にしようと思ったんですけど、良く頑張ったと思います。気合というより集中力。4日間の中で一番集中できた」と振り返った。

パッティングの修正が耐えるゴルフにつながった。国際電話で父・優さんから「左のグリップがかぶりすぎている」と言われ、それをウィークにすると、フォロースルーも低く出す意識を持った。すると、ホールを重ねるごとにフィーリングが良くなり、3日間悩み続けたパットが本調子に。苦しみながらも収穫の多い大会となった。

今季米ツアーには5試合出場し、フィールズオープンの3位タイがベスト。「去年よりも相対的に成長しているし、スコアがついてこなくても落ち着いている。でも逆にここで気を入れ直して、上位にいけるようになりたい。後は、このまま行けば、おのずとチャンスは出てくると思う」とここまでを評価した。1週間のオフの後は「コロナモレリアチャンピオンシップ」から3週連続でプレーする。「ここまでウィークオフが多すぎて、試合が続いたほうが自分のペースを作りやすい。試合が続いたほうが嬉しい」。耐えるゴルフも身につけ、米ツアー初Vへの意欲も高まった。

2007年 ギンオープン