2007年 ギンオープン

3日間連続のイーブンパー、それでも「自分を見失わない」

2007/04/15 00:00

米女子ツアー「ギンオープン」(フロリダ州リユニオン、リユニオン・リゾート&C)は現地時間14日、第3ラウンドを行い、44位タイからスタートした宮里藍は、3バーディ、3ボギーのイーブンパー「72」で、通算イーブンパーフィニッシュ。42位タイとわずかながら順位を上げた。3日間連続のイーブンパーに本人は「別に狙ってやっているわけじゃないんですけどね」。しかし、パットが入らずリズムに乗れないことが、スコアを伸ばせない要因となった。

満足なショットにパットがついてこない。通算二桁アンダーが4人(トップタイ2人は通算14アンダー)いる中、3日間連続の「72」。ホールアウト後の宮里も「何なんでしょうね。わざとイーブンパーにしているわけではないんですけど、パターのフィーリングは昨日より良くなっているし、ショットも昨日に引き続き良かった。ただ流れを作りきれなかった。このコメントも3回目ですね」と歯がゆさをにじませた。

10番からスタートのこの日は、いきなり2オンに成功しバーディスタート。ムービングデーでのチャージを期待させた。しかし、15番をボギーとしてイーブンで前半を折り返すと、2番で3パットのボギー。直後の3番パー5でバーディを奪ったが、続く4番でセカンドショットをグリーン手前に外すと、アプローチも寄らずボギーとした。7番で1メートルのバーディパットを沈めてイーブンにスコアを戻したが、トップとは14打差の42位タイ。最終9番のバーディパットも、ボールがカップを覗きながら入らずツキも味方しなかった。

前日は父・優さんに電話をしパッティングを修正。肩がラインに対してクロスしている点を告げると、優さんも「多分そうだろう」。この日は、肩のポジションに注意してラウンドした。すると宮里自身も「良いフィーリングでした」。ショットには満足しているだけに、スコアメイクの鍵はパッティング。3日間連続で30パットを超えており、「(パットが入る)それだけで随分(スコアが)違う」と最終日への課題を挙げた。

スコアメイクできない原因はつかんだ。後は気合と「パットを入れる」集中力。そして我慢が必要だ。「我慢していく中で、自分を見失わなければ次につながるはず。そういう中で気合を入れて、ひとつでも多くのバーディパットが決まれば良いです」。歯がゆいゴルフはもういらない。最後は“藍チャージ”で締めくくってみせる。

2007年 ギンオープン