出入りの激しい第1ラウンド “AI”の歌で気分転換
米女子ツアー「ギンオープン」がフロリダ州リユニオン、リユニオン・リゾート&Cで現地時間12日に開幕した。昨季大会最終日、3打差単独2位でスタートしながら崩れて5位タイに終わり、ホールアウト後涙を見せてロッカールームに駆け込んだ宮里藍は、その悔しさを晴らすべく第1ラウンドに臨んだ。しかし、この日は6バーディ、6ボギーと出入りの激しい1日となり、イーブンパー「72」、36位タイからのスタートを余儀なくされた。
昨季賞金女王ロレーナ・オチョア(メキシコ)、昨季1勝を挙げているブリタニー・リンシコム(米)と同組でのラウンドとなったこの日、10番から出た宮里はパー5の第2打を見事ワンピンの位置にグリーンオン。イーグルパットこそ逃したものの、幸先よくバーディ発進。12番では3パットのボギーとしたが、14番でピン側1.5メートルにつけて再びバーディを奪い、スコアを1アンダーに戻す。
しかし前半終盤、17番でグリーン右下10メートル以上の距離から、2パットに収めることができずボギー。すると続く18番もパーセーブができず連続ボギーを叩いてしまう。気持ちを切り替えていきたい後半だったが、ハーフターン直後の1番、2番もボギーとし、これで4連続ボギー。が、本人はこの時「嫌な流れを切りたかったし、気分転換したかった」と、大好きな“AI”の歌を口ずさみながら自分なりに気持ちを再び集中させた。
すると「少しフックフェースになっていることに気付いて、ボギーが続いた後に修正したら一気によくなった」という言葉通り、直後の3番で3.5メートルのバーディパットを沈めると、5番でもバーディ奪取に成功。6番をボギーとしたが、7番、8番でもバーディの巻き返しをみせ、結局6バーディ、6ボギーのイーブンパー「72」までスコアを戻し、6打差の36位タイ。しかし、同組で回ったオチョアは6アンダー「66」を叩き出し、ローラ・デービース(イングランド)と並ぶトップタイスタート。同じくリンシコムも1打差の単独3位に続いており、宮里ひとりが蚊帳の外に置かれる悔しい第1ラウンドとなった。
「一日4アンダーを出していかなきゃいけないと思っている。グリーンが止まる分、バーディを取っていかなきゃいけないコースになったので、気分良くやれば4アンダーは出ると思います!」
ショットは切れている。ドライバーもイメージ通りに飛んでいる。第2ラウンドではスコアを伸ばし、リーダーボードの上位を賑わしたい。