惜しくも初タイトルを逃す・・・ でも納得の3位タイ!
首位と4打差の17位タイで迎えた「セムグループ選手権」最終日。ショットはほぼ完璧、新兵器のパターも日に日にフィーリングが合ってきており、恐らく宮里藍自身も確かな手ごたえを掴んでいるに違いない。
「今日は我慢勝負になると思ったし、後半のハーフが勝負になると思った」との言葉通り、前半をすべてパーで凌ぎ切る宮里。しかしピンチもあった。3番パー4の3打目をグリーンオーバーさせ、バンカーへ。しかし「攻めた結果パーで上がれた」というバンカーショットを直接カップにねじ込み、チップインパー!なんとか優勝戦線に踏みとどまってのプレーが続いた。
そして「後半に入ってバーディーを取っていかなきゃいけないと思っていた」というバックナインに入り、ショットとパットが噛み合い始める。10番で6メートル、11番で8メートルのバーディパットを沈め、連続バーディを奪取。16番でも5メートルをねじ込み、3アンダーの2位まで順位を上げた。「状況は厳しかったがチャレンジしようと思った」との考えが頭をよぎったという17番、ティショットを右に曲げて木に当たるトラブルに見舞われるが、7メートルのパーパットを沈めてナイスパーセーブ。良い勢いを止まらせることなく、最終18番を迎えた。
プレッシャーのかかるティショットをフェアウェイに運んだ宮里だったが、「ちょっと捕まって、高いボールの分(風に)持って行かれてしまった」と話す2打目はグリーン左のバンカーへ。不運にも目玉となっていた第3打、ピンまで5~6メートルに寄せるが、これを外して万事休す。1打差でプレーオフ進出を、そして初タイトルを逃す結果となった。
最終18番を「目玉でなければなんてことはないバンカーショットだったが、それも運かな」と振り返る宮里。それでも「今日はいいラウンドで、すごく楽しかった」と話す表情には、笑顔ばかりが目立っていた。初優勝は惜しくもお預けとなったが、「ショートパットのミスはほとんど無かったし、今後もこのパターで行くつもりです。来週もこの状態で臨みたいですね」。次戦以降の初優勝を期待させてくれる、心強い言葉が帰ってきた。