新パターに確かな手ごたえを掴み、明日に望みをつなぐ22位タイ発進!
前週の「ギンオープン」は、初日の73位タイから57位タイ、33位タイ、22位タイと尻上がりに調子を上げていっただけに、初日の大きな出遅れが悔やまれる結果となった。今週の「セムグループ選手権」は3日間の短期決戦のため、いつも以上に重要な意味合いを含むこの初日。今週から使用する新パターを武器に、好スタートを切りたいところだ。
10番からスタートした宮里藍は、序盤からドライバーとアイアンのコントロールが冴え渡り、3~4メートルのバーディチャンスを数多く迎える。しかし、「(替えたパターは)間違いなくフィーリングが良い」(宮里)と話すもののなかなか結果に結びつかず、惜しくも外してしまう展開が続く。それでも15番で2.5メートルを沈め、この日初バーディを奪取。スコアを1つ伸ばして後半を迎えた。
後半に入ると、勢いを増した風が宮里を襲う。「練習ラウンドから右へ行きがちだった」と言うティショットは右へと流され、前半に比べてフェアウェイキープ、パーオンキープがままならない。後半は1バーディ、2ボギーとスコアを1つ落としてしまい、トータルイーブンパーの22位タイで初日を終えた。
この日を通して、なかなかバーディチャンスをものにできなかったように見受けられた宮里。しかし「大事なパーパットがよく入ってくれて、流れを切らさずに最後までプレー出来ました。特に良かったのが、ロングパットの距離感。思っていた以上に良かったです」と、新パターのデビュー戦で確かな手ごたえを掴んだ様子だった。首位と4打差の22位発進については「行ける雰囲気は自分でも感じています。トップは(4アンダーと)抜けていますが、明日は自分がそれぐらい(のスコア)を出す気持ちでやりたいですね」と話した。ここ数試合、日が経つにつれて調子が上がる展開が続く宮里。さらに自信を深めたパターを携え、明日以降のチャージに期待したい。