2007年 ミケロブウルトラオープン

4打差3位タイに急浮上! 初優勝への準備は整った!

2007/05/13 00:00

2日目を終えて通算2アンダーの31位タイと、勝利を掴むためにはスコアを伸ばすしかない3日目。しかし、決勝ラウンドに入ってから徐々に加速がつくトーナメントが続いている今の宮里藍。今週の「ミケロブウルトラオープン」でも、その傾向は顕在だった。

スタートホールの1番でパーをキープし、無難な立ち上がりを見せた宮里だったが、2番パー4の第2打はグリーンをわずかにオーバーしてカラーへ。しかし、今の宮里にはすっかり自信を深めたパットがある。この残り3メートルをパターでねじ込み、連続パーセーブ。「練習グリーンでもいいフィーリングだったので、今日は大丈夫だと思ってスタートしました。この2番のパーパットが大きかったですね」と、序盤で早くも流れを掴んだ。すると、「どうしても取っておきたかった」という3番パー5で6メートルのバーディパットを沈め、この日初バーディを奪う。「ここで流れを作りたかったので、自分の中でもすごく納得のいくモノだった」と振り返った宮里は、5番パー3のティショットを4メートルにつけてバーディ。8番パー4もピン下4メートルからのパットを沈めてバーディとし、前半にスコアを3つ伸ばしてバックナインに入った。

前半の良い流れを止めることなく、10番、11番と正確なアイアンショットでピン側につけ、余裕の連続バーディ。その後は数多く迎えたバーディチャンスを決め切れなかったものの、5バーディ、ノーボギーでホールアウト。今季、自身のベストスコアタイとなる「66」をマークし、首位と4打差の通算7アンダー3位タイに急浮上した。

パット好調の要因を「基本的に入る確率が悪いときは、ストロークが早い時と解釈しているので、今朝は1球目から意識的にゆっくりストロークしました」と話す宮里。「天気によりますけど、明日も今日のいいフィーリングを忘れずに、気持ちを新たにやりたいと思います。(優勝には)5つは伸ばさなくてはいけないでしょうね。自分を信じて、シンプルにやれば大丈夫だと思います。楽しんでいきます!」と、初優勝へ向けて力強く明日の目標を述べた。この日のプレーを持続できれば、明日の18番グリーンで満面の笑顔を見せる宮里が見られるかもしれない。

2007年 ミケロブウルトラオープン