宮里に何が・・・ 不安を残しての66位タイフィニッシュ
米国女子ツアー第12戦「ギントリビュート」も最終日を迎えた。昨日のホールアウト後、「明日はアンダーパーを出します」と語った宮里藍。良い状態のまま、次週のメジャー第2戦「マクドナルドLPGAチャンピオンシップ」の舞台に立つためにも、この最終日を不安を残すことなく終えたいところだ。
しかしこの日、宮里はある自己記録を更新してしまうことになる。それはファンの期待に反しての“ワースト記録”である。
朝から降りしきる雨でコースコンディションは最悪。10時20分にスタートした宮里は、出だしの1番で約10メートルにパーオンするも、ここから3パットのボギー発進。続く2番パー3でも3メートルのパーパットを外し、連続ボギーとしてしまう。5番、7番でも3メートル近くのパーパットをことごとく外し、8番パー3でもティショットをバンカーに打ち込んでボギー。前半をバーディなしの5ボギーとし、順位は急落してしまう。
宮里の不調に追い討ちをかけるように、風が強まりだしたバックナイン。ショットは左右に流れ、パットもカップを逸れ続ける。14番から17番まで4連続ボギーを叩くなど、前週までの好調ぶりが嘘のようなプレーが続く。結局、後半も5ボギーとしてこの日だけで10オーバー、2004年のプロ入り以降ではワースト記録となる「82」でホールアウト。通算12オーバーの66位タイに沈んだ。
アテスト後は悔し涙を流し、会見もキャンセルした宮里。その後ファックスで、「難しい状況だったけど、耐える力を持っているのに発揮できなくて悔しいです。この悔しさをバネにして、さらに上を目指して頑張りたいです」とコメントを寄せた。笑顔で次週への意気込みを語る宮里を期待していたが、何より本人が大きなショックを受けているはず。しかし、これまで幾多の逆境を乗り越えてきた宮里。次週は気持ちを切り替えて、いつもの“宮里らしさ”を見せてくれることを願う。