「我慢の1日でした」藍、じわり浮上の35位タイ!
米国女子ツアー第12戦「ギントリビュート」の第2ラウンドが行われた6月1日(金)は、「Wear RED to the Green for WOMEN」というキャンペーンが行われていた。これは、25歳以上の女性の一番の死因である心臓病を理解し、克服するための認知運動で、この日の選手達は、赤いリボンを手に巻いたり、赤いウェアを着たりと、それぞれが何らかの赤いものを身につけてプレーに臨んだ。
宮里藍も例外ではない。真っ赤なサンバイザーに、赤いフレームのサングラス、左手には赤いリボンを巻き、マニキュアまで赤でコーディネイトしてみせた。最終日の定番カラーの赤を身に着け、スコアも大幅アップと行きたいところだったが、この日も我慢の展開が続いた。
インスタートのこの日、出だしの10番で2打目をグリーン左のバンカーに入れてしまう。これが目玉となり、ライも悪く3打目は出すだけ。4打目で2m弱に寄せてボギーでまとめたが、昨日に引き続きボギースタートの苦しい立ち上がりとなった。しかし、直後の11番で4mを沈めてバーディ奪取。その後は1バーディ1ボギーで前半を「36」で折り返した。
迎えた1番ホール。ピン上7mを沈めてバーディを奪った宮里はガッツポーズで気合を見せる。続く2番では2m弱のバーディパットを外したが、3番パー5では、2オンに成功して、8mを2パットで楽々バーディ。しかし、4番ではティショットを右のブッシュに入れてしまい、アンプレヤブルの末に3オン2パットのボギーとした。その後、スコアの動きはぴたりと止まり、結局この日は4バーディ3ボギーの71。通算2オーバーと一つスコアを伸ばし、順位も35位タイまで浮上した。
「今日も我慢の一日でした」と振り返った宮里。「でも、1打1打丁寧に打てたし、昨日よりいいラウンドになりました」と納得の表情を浮かべた。この日は午前スタートで風も弱く、ピンに絡むショットも多かった。だが、「ことごとくスネークラインで、(キャディの)ミックとも笑ってました」と、運には恵まれなかったようだ。
「明日は前後半で2つずつ、4アンダーを目指します」と語った宮里。今日の我慢はきっと明日に繋がるだろう。