
その年のメジャー大会優勝者4人が集結し、2日間のストロークプレーで争われる「PGAグランドスラム」。今年は「マスターズ」優勝のチャール・シュワルツェル、「全米オープン」優勝のロリー・マキロイ、「全英オープン」優勝のダレン・クラーク、「全米プロ」優勝のキーガン・ブラッドリーが出場権を手に。いずれもメジャー初タイトルを手にしたフレッシュな顔ぶれが揃い、10月18日、19日の両日、英国の海外領土バミューダ諸島にあるポート・ロイヤルGCで熱戦が繰り広げられた。
K.ブラッドリーが辛くも逃げ切りNo.1の名誉を手に!
初日はブラッドリーが2つのイーグルを含む「67」をマークし、4アンダーで単独首位に浮上。1打差の2位にマキロイ、3位に3オーバーのシュワルツェル。クラークは「77」を叩き、6オーバーと大きく出遅れてしまう。2日目の最終日にチャージをかけたのがシュワルツェル。5連続バーディを奪うなど「65」をマークする猛追を見せるが、イーブンパーにまとめたブラッドリーに僅か1ストローク及ばず。通算4アンダーでブラッドリーが、辛くも逃げ切りタイトルを獲得した。2位に通算3アンダーのシュワルツェル、3位に通算イーブンパーでマッキロイ。クラークは通算9オーバーの4位に終わった。
| 選手名 |
チャール・シュワルツェル |
公式HP |
charlschwartzel.com |
| 生年月日 |
1984/8/31 |
年齢 |
27歳 |
| 身長 |
181センチ |
体重 |
70キロ |
| プロ転向 |
2002年 |
趣味 |
狩り、車 |
| 契約 |
ナイキ |
通算成績 |
欧州ツアー7勝(メジャー1勝) |
| 大会プレーバック |
首位のロリー・マキロイを4打差で追って迎えた最終日。マキロイが序盤にスコアを落とし大混戦の様相を呈す中、サンデーバックナインで大爆発。15番から怒涛の4連続バーディを奪い、鮮やかな逆転勝利でメジャー初タイトルを手に。南アフリカ勢としてはゲーリー・プレーヤー、トレバー・イメルマンに続く3人目のグリーンジャケットホルダーとなった。 |
| 備考 |
ゴルフ以外にも趣味が豊富で、狩り、自動車、水上スキーのほか、小型飛行機とヘリコプターのライセンスを持っており、ツアー出場の合間を見てはフライトを楽しんでいる。弟(Attie schwartzel)もプロゴルファーで、時々兄のキャディを務めている。 |
| 選手名 |
ロリー・マキロイ |
公式HP |
rorymcilroy.com |
| 生年月日 |
1989/5/4 |
年齢 |
22歳 |
| 身長 |
175センチ |
体重 |
73キロ |
| プロ転向 |
2007年 |
趣味 |
映画、音楽鑑賞、車、テニス |
| 契約 |
オーダマ・ピゲ、ジュメイラホテルズ&リゾーツ、フットジョイ、タイトリスト、オークリー |
通算成績 |
欧州ツアー3勝(メジャー1勝) |
| 大会プレーバック |
単独首位で最終日を迎えた同年の「マスターズ」では、最終日に崩れてメジャー初タイトルは夢と消えた。しかし2ヵ月後の「全米オープン」で、そんな惜敗の記憶を吹き飛ばすかのような、強烈なインパクトを残す圧勝を果たす。通算16アンダー、268ストロークは、ともに大会史上、72ホールの最多アンダーパーと最少ストローク数を更新。4日間単独首位を守り切る完全優勝は、02年のタイガー・ウッズ以来9年ぶり6人目となった。 |
| 備考 |
アイルランドのユニセフ大使を務め、2011年6月には大地震で甚大な被害を受けたハイチを訪問するなど福祉活動にも携わっている。最近では女子プロテニスのトッププレーヤーであるキャロライン・ウォズニアッキ選手との熱愛が報じられるなど、ゴルフ界だけの話題に収まらない存在になりつつある。 |
| 選手名 |
ダレン・クラーク |
公式HP |
darrenclarke.com |
| 生年月日 |
1968/8/14 |
年齢 |
43歳 |
| 身長 |
189センチ |
体重 |
89キロ |
| プロ転向 |
1990年 |
趣味 |
釣り、車、映画、読書 |
| 契約 |
オーダマ・ピゲ、ダンロップ・コレクション、スタバート、テーラーメイド |
通算成績 |
欧州ツアー14勝(メジャー1勝)、日本ツアー2勝 |
| 大会プレーバック |
とりわけ欧州出身のプレーヤーにとって誉れ高い全英タイトル。20回目の出場となる「全英オープン」で、当時42歳だったクラークが念願のメジャー初制覇を遂げた。2日目に首位に並ぶと、3日目を終えて単独首位に。最終日も1イーグル、1バーディ、3ボギーのイーブンパーで回り、通算5アンダーで逃げ切り勝利を飾った。 |
| 備考 |
かつてはワインと葉巻をこよなく愛し、プレー時にも葉巻をくゆらせるほどの愛好ぶりだったが、今ではいずれも嗜みを抑え体も目に見えて引き締まった。2002年に「ダレン・クラーク財団」を設立し、アイルランドジュニアゴルファーの育成のほか、乳がん関連施設への支援、ピンクリボン活動を行うなどチャリティにも積極的に参加している。2010年にゴルフスクールを開設。コースデザインも行うなど、コース外でもゴルフ界への貢献は大きい。 |
| 選手名 |
キーガン・ブラッドリー |
公式HP |
keeganbradley.com |
| 生年月日 |
1986/6/7 |
年齢 |
25歳 |
| 身長 |
188センチ |
体重 |
86キロ |
| プロ転向 |
2008年 |
趣味 |
ボストンレッドソックスの応援 |
| 契約 |
クリーブランド、スリクソン、オークリー |
通算成績 |
米国ツアー2勝(メジャー1勝) |
| 大会プレーバック |
首位を1打差で追い、3位タイからスタートした最終日。中盤まで着実にスコアを伸ばしていたが、15番(パー3)で痛恨のトリプルボギーを叩き、誰もがタイトルを逃したと思われた。しかし、16番、17番で連続バーディを奪い、首位を走りながらも終盤に崩れたジェイソン・ダフナーとのプレーオフへ。これを制したブラッドリーが、史上3人目となるメジャー初出場初勝利の快挙を遂げた。 |
| 備考 |
叔母は、世界殿堂入りも果たしている女子プロゴルフ界のスター、パット・ブラッドリー。「尊敬しているし、彼女のようになりたかった」と幼少のころから慕っていた叔母からは今もプレーへのアドバイスを受けているという。最近は海外ツアープレーヤーの多くが使用し始めている中尺パターだが、キーガンは初めてメジャーを制した中尺パター使用者としてもゴルフ界の歴史に名を残している。 |