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観客不在の最終ラウンドを制し、H.W.リューがツアー初優勝

◇国内男子◇コカ・コーラ東海クラシック 最終日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇7315ヤード(パー72)

台風17号の接近に伴い安全面を考慮した結果ギャラリーを入場させずに行われた最終日。朝から吹き続ける風は午後になって強さを増し、雨も降り始めた。悪天候の中、スコアを6つ伸ばした片山晋呉が、通算6アンダーでホールアウト。そしてツアー初優勝を狙う韓国のH.W.リューも6アンダーで並びプレーオフとなった。

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その1ホール目、片山がボギーをたたきリューはパーをセーブし勝負あり。最終日を単独首位で迎えたリューは12番を終えて9アンダーまでスコアを伸ばしていた。しかし、三好CC名物ホールの16番パー3でティショットを左サイドの崖下に打ち込むと、5オン1パットでトリプルボギーをたたいたが、粘りのゴルフでツアー初優勝を果たした。

3位タイは通算4アンダーのキム・キョンテ(韓国)とキム・ヒョンソン(韓国)の2人。通算3アンダー単独5位に上平栄道。通算2アンダー6位タイに石川遼貞方章男、デービッド・スメイル(ニュージーランド)の3人が並んだ。

<ツアー史上初のギャラリー入場制限 H.W.リューが静かに日本初勝利>

1999年の日本ゴルフツアー機構(JGTO)発足後、初の“無観客試合”となった最終ラウンド。時間が経つにつれて台風が近づき天候が崩れて行く中で、5アンダーの単独首位から出たリューは4つスコアを伸ばして9アンダーとし、その座を揺るぎないものにしていた。しかし悪夢は16番(パー3)。ティショットを左の崖下に落とすと、2打目、3打目でもボールは斜面を上らず、4打目でなんとかグリーン右サイドのバンカーへ。痛恨のトリプルボギーとすると、先にホールアウトしていた片山に並ばれた。

それでも悪い流れとなった終盤17番をパー、そして18番は2.5メートルのパーパットをカップ右からねじ込んでプレーオフに突入。正規の72ホールを終えてから、4組を待って延長戦に入った片山がティショットを左に大きく曲げ、3オン2パットのボギーとしたのに対し、リューは第1打でフェアウェイをとらえ、10メートル以上のバーディパットもきっちり寄せ、最後は大雨の中で50センチのウィニングパットを沈めた。

レッスンプロを経て2007年にプロ転向した31歳は、2009年の「新韓オープン」でチェ・キョンジュY.E.ヤンキム・キョンテベ・サンムンらを破って初勝利。自信をつけて昨年末に日本ツアーQTを通過しの今季の出場権をつかんだが「開幕戦の時に、今までよりも1つ、2つ上のレベルのツアーだと思った。ここでやっていけるのかと不安になった」と言う。それからは無欲を貫き、前週までにトップ10入り2回。「今週を通じて、一度も勝とうと思ったことはなかった。目標はシード権獲得。昨日も寝る前に、勝つことを考えないように決めていた」。

この日の早朝、大会側は、来場者の安全確保を優先し午前6時過ぎにギャラリーの入場制限を決定。ラウンド中も、プレーの合間に、スタンドのほか場内の様々なイベント仮設物の撤去作業を行った。異様な雰囲気を選手たちが包む中、リューは16番ホールをのぞけばほぼ完璧な出来。「ギャラリーがいないことで、緊張することも無かった」とアクシデントも力に変えて、日本初勝利を手にした。

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