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藤田寛之が2年ぶり大会制覇!石川は20位タイ

◇国内男子◇つるやオープンゴルフトーナメント最終日◇山の原ゴルフクラブ 山の原コース(兵庫県)◇6,767ヤード(パー71)

2010年大会を制した藤田寛之が、終始安定したゴルフで通算15アンダーまでスコアを伸ばし、2位以下に4打差をつけて今季初勝利を果たした。11アンダー単独2位でスタートした藤田は、前後半2つずつのバーディを奪いボギーはなし。昨シーズンの最終戦以来の優勝となった。

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単独2位は通算11アンダーの韓国の新鋭キム・キョンフン。さらに1打差の通算10アンダー3位タイには小田龍一すし石垣、そして先週の開幕戦でも活躍した新人の川村昌弘が食い込んでいる。

通算9アンダー6位タイには諸藤将次市原弘大チョ・ミンギュ(韓国)の3人。序盤スコアを伸ばして藤田と競っていたキム・キョンテ(韓国)は、後半にスコアを崩し、矢野東谷原秀人、上井邦浩と並び9位タイに終わった。

また、今大会5度目の出場で初めて予選を通過した池田勇太は通算6アンダー17位タイ。22位タイからの巻き返しを狙った石川遼は、通算5アンダー20位タイとなった。

<藤田が鮮やかな逆転劇!通算12勝目を飾る>
最終日、強く吹いた風に流されたのか、心配された雨はぱらつく程度。試合が無事進行すれば、絶好調の藤田の前に立ちはだかる敵は無かった。3打差リードを持ってスタートしたハン・リーは、1番の第2打がバンカーのふちに止まってダブルボギーと出だしからつまずいた。一方の藤田は、前半はほとんどのホールがバーディチャンス。「内容的にはどこにも隙がないようなゴルフだったので、見ている方は非常に強いなという印象は持ったんじゃないかな」と自画自賛する。

同組のイ・キョンフンが11番でボギーを打つと、2位との差は3打に広がった。結局最後まで手綱を緩めなかった藤田は、最終18番で30cmのウィニングパットを沈め、2位に4打差、ノーボギーのラウンドで通算12勝目を締めくくった。

「オフはスイングに悩んだりしていて、今年は苦労するかなと思っていました。優勝はびっくりです」と藤田。それでも戦い方を心得ている強さが光った。「最終組だけ意識していると、違う組から出てくるパターンがよくあるじゃないですか。だから、途中で誰が出てきても意識せず、今日は4アンダーで回ってこようと。それで勝てなかったらしょうがないと思っていました」。

42歳になってゴルフへの情熱は衰えるどころか、増す一方だ。「昨日より今日、今日より明日という感じでうまくなっていないといけないし、うまくなっているはず。どこかで下り坂になる時が来るんだろうけど、この気持ちと練習が続いている限りは大丈夫」と目を輝かせる。年間複数回優勝、世界ランキング50位以内、そして再びオーガスタの夢舞台へと、藤田の目標は連なっている。

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