2013年LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ コース攻略
4番・358ヤード(パー4)
コース解説
ドライバーショットのちょうど着弾地点にあたる右サイドのバンカーが視界に入り、ティショットで気を使うホール。全体として距離は長くないパー4だが、この右サイドのバンカーはアゴが高く、先まで転がると、出すだけの2打目を覚悟しなければならない。
また、そのやや手前約200ヤード地点のフェアウェー中央付近には樹齢100年とも言われる高さ10メートルの松がそびえている。この松をティショットの目標にする選手もいるが、松より左はラフの方向へ傾斜があるため、松よりも右に打つのがセオリーとなる。
この松は、2004年大会の2日目には、不動裕理のボールを飲み込んでロストボールとし、ダブルパーの「8」を叩かせたいわくもある。その年、宮里藍と賞金女王を争っていた不動は、それでも優勝を果たして5年連続賞金女王に輝き、以来、この松は“不動の松”とも呼ばれるようになった。
15番・413ヤード(パー4)
コース解説
ゆるやかな左ドッグレッグで、ティショットの狙いは狭い。左へミスすると2オンを狙えなくなるので、選手はセンターより右側を狙っていくことになる。グリーンの奥に木立がなく、景色が開けているせいで実際よりも遠く感じる錯覚があり、実際に風の通り道となっていることもあり、160~180ヤード残る計算の2打目は距離感を合わせるのが難しく、バーディが出にくいホールの1つだ。
ガードバンカー2つに守られた吹きさらしの砲台グリーンは、右奥から左手前に長い。高麗グリーン独特の芝目の強さに加えて、傾斜も強いため、グリーンのどこに乗せるか、どこに外すかで、スコアが大きく左右される。2009年大会優勝の横峯さくらは、左手前のバンカーぎりぎりに2打目を落とし、傾斜を利用して左奥のピンに絡め、賞金女王にもつながる貴重なバーディを奪った。
18番・408ヤード(パー4)
コース解説
2打目で強烈に打ち上げていく左ドッグレッグ。傾斜の強い2段グリーンは、上から下に向けての芝目となっており、最終日は難しいピン位置で設定されることが多いため、いくつものドラマを生んできた。
ミドルアイアン以上で打つことになる2打目は、ボギーを避けるためピン手前につけることが必須となるが、ティショットで右フェアウェイバンカー方面にミスすると、距離感が難しくなる。上につけるとパッティングは絶望的に難しくなり、グリーン手前にショートしても、巻きつくティフトン芝からのアプローチでデリケートな神経を必要とする。
グリーン右のバンカーからだと、ピン位置次第では落としどころやスピン量のコントロールがシビアになる。2008年大会で、全美貞はグリーン右のバンカーからトップさせ、不動裕理は左上1メートルから3パットして優勝を逃し、古閑美保の逆転賞金女王を演出した。