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横尾要は5年ぶりのツアー優勝を目指す

2011年6月2日(木)から4日間、茨城・宍戸ヒルズカントリークラブで開催される「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」の大会プロモーションイベント“ファンとの集い”が5日(土)、都内のヒルズアカデミー虎ノ門で行われ、横尾要がトークショー、そしてレッスン会に参加した。

国内メジャー第2戦が行われる宍戸ヒルズを「すごく難しいイメージ。特に上がりの3ホール」と語る横尾は「その中でも17番はね。あんな難しいホールいけない」と、最難関といわれるパー4を引き合いに出し会場の笑いを誘った。

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宍戸には忘れられない思い出がある。数年前の同大会。終盤に大きくスコアを崩した横尾は、18番左サイドのフェアウェイバンカーからの第2打でミスショットするとイライラが頂点に達し、自分への怒りにまかせてクラブを地面にたたきつけた。するとバンカー内の砂がロープの外のギャラリーにかかってしまう。「大変な事をしてしまった…」と、我に返りその場ですぐに謝罪するとともに、ホールアウトした後も再びコースに戻ってそのギャラリーを探し、もう一度頭を下げた。

ひとりのプロゴルファーとして、実に苦い経験を味わった舞台だけに「最終日に優勝争いできる位置にいたい。ああいう難しいコースで1度は優勝したい」と大会への想いは強い。

昨季は賞金ランキング44位に終わり「自分の中では一番不本意な一年だった」という。新シーズンを迎えるにあたって「何かを変えなければいけない」と、例年コースでのラウンドが中心だったオフを、今年はジムでの筋力トレーニングに充てた。

同じジムにはプロゴルファーのほか、プロ野球選手もいたことで刺激を受け、国内男子ツアー開幕まで残り1か月に控えた表情は充実そのもの。「自分では見えないから分からないけれど、足回りや腰回りが大きくなったと人からは言われる。普段よりゴルフをやっていない割には体も良く動く」と言う。

今季の第1の目標はもちろん2006年の「三菱ダイヤモンドカップゴルフ」以来となる通算6勝目。「しばらく勝っていないから。オリンピックでも4年に1回あるわけだし」と冗談めかしながらも、胸の中で闘志を燃やす。

今年7月には39歳になる。「去年は谷口さん、藤田さんがあれだけ活躍した。年を取ったって、できるというところを見せたい」と洗練された技で5年ぶりの美酒に酔う。

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