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金子柱憲「学士シニアとして頑張ります!」

2011/02/01 20:45

男子プロゴルファーでツアー通算6勝の金子柱憲(かねこ よしのり)が、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科の入試に合格した。現在49歳の金子は、3月に50歳の誕生日を迎えるため、今季はシニアツアーのデビューも果たす予定になっている。

1996年には「東建カップ」「キリンオープン」「ミズノオープン」などで優勝を果たし、海外メジャーの「全英オープン」にも出場を果たした。翌97年には「マスターズ」をはじめ海外メジャー3試合に出場。国内男子ツアーでもトップクラスの選手として活躍していた。

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ところが、99年の「KSBオープン」の優勝後は、腰痛に苦しみ、2001年には頸椎ヘルニアのため開幕戦1試合にしか出場することができなかった。その後は徐々にツアーから離れる一方、トーナメントの解説やゴルフ番組などでの仕事が増えていた。

そんな金子が大学院受験を思いついたのは、ちょうど1年前のことだった。「トーナメントを離れるようになって、自分のこの先の将来を考えてみたんです。これからも、どういう形かわからないがゴルフに携わっていきたいという気持ちが強くて。今までは現場にしかいなかったので、トーナメントにしろ解説にしろ、現場の部分しか見えなかったんです。フロントサイドのことも勉強しないといけないなと、まずそこから始まらないと、その先になかなか繋がっていかないのではないかと思いました」。

ところが、その勉強もどこで学べば良いのかわからず「インターネットで見ていたらあったんですよ。早稲田大学で勉強できることが分かったんです。やはり勉強するなら、しっかりと大学で学べることは最高のことだと思いましたので、一回挑戦してみるかなと誰にも言わずにね(笑)」。日本大学を卒業してから28年を経たが、もう一度大学で学ぶことを考えた。

「次は、そこに自分が入る方法はあるのかという疑問がわきました。調べたら、試験の前に書類審査というのがありまして。その審査が通らなければ受験すらできないんです。大学卒業後に実務経験がある人は問題なく通るらしいのですが、自分はその道の実績はないので、小論文などを提出しました。そしたら、受験していいですよという通知が届きました」。受験資格をもらった金子は、無事に試験にも合格し、4月から大学院生という肩書を背負うことになった。

そしてシニアツアーデビューも迎える金子は、6月のシーズン開幕に向けた準備も初めている。「試合は出ますよ。でも大学を優先すると思います。たぶん週に3回とか通うことになると思いますが、担当の先生と相談しながら、なるべく学校の勉強に支障をきたさないような形で試合には出たいと思っています」。金子は大学院での1年間で「トップスポーツマネジメント」の勉強を行う予定にしている。「どうしてもトーナメントと二足のわらじになってしまいますが、今後その勉強を生かしたいこともありますし、勉強していく中で違うことに興味を示すことになるかもしれません。まずは、クラスメイトとも仲良くしたいですし、中には自分と同年代の方もいるみたいですので」と、これから始まる学生生活を今から楽しみにしている。

この10年間、レギュラーツアーにもほとんど出場できなかった腰痛については「問題ないです」と、きっぱり。「まず開幕戦に向けて練習量を増やす予定です。突然試合に出るなんてことはできませんので。ちょっとゴルフ(試合)から離れる時間が長かったので、こらからの準備は大変になると思います。正直、ラウンドをしないと課題も見えてこないので、試合に入る1か月前ぐらいには集中的に調整をしたいですね」。

昨シーズンのシニアツアーはルーキーの選手たちが相次いで優勝を果たした。「すごく刺激になりました。でも、まずは楽しんでできるように、自分のモチベーションとレベルをしっかりと上げていくことですね。もちろん優勝できたら最高ですけど、自分が楽しめれば結果もついてくると思います」。今後の目標に向かって新たな挑戦を2つ同時に始める金子は「学士シニアとして頑張ります」と、力強く語った。

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