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石川遼

「去年までとは違う」遼、巻き返して首位と3打差

国内男子ツアー第3戦「中日クラウンズ」の初日。1、2番と連続バーディ発進を決めた石川遼だったが、3番で第2打をグリーン奥に外すと、「砲台(グリーン)でエッジが近くて、100%ロブじゃないと寄らない」という状況に見舞われる。芝の薄いライにも関わらず果敢にこのショットに挑んだが、「思い切りが足りなかった」と、グリーンまで届かない。続く4打目のアプローチも「練習して来たのに残念だなという気持ちで打ってしまった」と切り替えきれずにちゃっくりしてしまい、ダブルボギーを叩いてしまう。

6番ではバーディチャンスから3パット、続く7番パー3ではティショットが目玉となり連続ボギー。ギャラリーの期待とは裏腹に、前半を2オーバーで折り返した。

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しかし、ここからが見せ場だった。「去年までとは違うという自分自身を見せたかった」と石川。10番のバーディをきっかけに、13番、15番と着実にバーディを取り返す。打ち下ろしで左ドッグレッグの16番パー4では1オンを狙った球が隣の12番ホールのサブグリーン付近まで行ってしまうが、そこから踏みとどまってパーセーブ。続く17番では10m以上ある長いバーディパットをカップの真ん中から沈めて力強いガッツポーズを見せた。

石川の自信を裏打ちしていたのは、この日のスイングの完成度。「ヘッドの軌道が今シーズンで一番良かった。マスターズより良いと思うくらいの状態でした」と石川は言う。前半2オーバーとなっても、「今の自分だったら取り戻せるんじゃないかという気持ちはあった」と、気持ちが揺らぐことは無かった。

ホールアウト後はパッティンググリーンでこの日使ったL字パターと交互にセンターシャフトのマレット型を使い、アドレスチェックを行った。「センターシャフトのマレット型の方が真っ直ぐを合わせやすいので、(キャディの)加藤君や父に見て貰って真っ直ぐ構えられているか確認しました」と石川。「そんなに変わらなかったけど、しいて言えば全体的に少し左に向くかなと。1mの距離でいったら3~4ミリ」。ショット、パットともに精度は上がって来ており、その調整も微細なレベルで行われている。

2011年 中日クラウンズ



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