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2012年 全米オープン
期間:06/14〜06/17 場所:オリンピッククラブ(カリフォルニア州)

大会最年少出場、注目の14歳は藤田と同組に

今年で112回目を迎える「全米オープン」。その長い歴史の1ページを塗り替えることになり、現地はにわかに活気づいている。大会を主催するUSGAは11日(月)、14歳のアマチュア、アンディ・チャン(中国)の出場を発表。タッド・フジカワ(アメリカ)の持っていた出場最年少記録、15歳5ヶ月7日(06年ウィングフットGC)を大幅に塗り替える快挙となった。

1997年12月に中国・北京に生まれ、10歳で渡米。その後はフロリダに生活拠点を移して今に至る。6月4日、地元フロリダ州で行われた最終予選会に出場し、36ホールを通算2アンダーで回り、補欠ながら出場優先順位1番目となる通算2アンダーの4位タイでホールアウト。ポール・ケーシー(イングランド)が欠場となったため、急遽チャンに出場資格が舞い降りたのだ。

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翌12日、会場オリンピッククラブでは、日が昇って間もない早朝から練習ラウンドを行うチャンの姿があった。身長は175センチを越え、ドライバーはプロに負けるとも劣らない飛距離を誇る。多くのギャラリーもカメラを向ける(練習日は撮影可)など、一気に注目の的となっている。

この日、前半のラウンドをともにしたバッバ・ワトソンは「彼の才能を見ることは楽しかった。彼は14歳のビッグボーイ(大物)だ」と絶賛。その立ち居振る舞いやプレーを見ても、プロに臆する気配をまったく感じさせない堂々としたもの。客観的には、14歳という年齢がウソのような落ち着きぶりだった。

そのチャンと予選ラウンド2日間をともにするのは、42歳の藤田寛之という巡り合せになったから驚きだ。話しを聞き、「すごい注目じゃないですか!」と目を見開いた。タイガー・ウッズに対してもチャンへの質問が飛ぶなど、現地メディアから多くの注目が寄せられる中、親子ほど歳が離れた2人の競演は日本でも話題を呼びそうだ。(カリフォルニア州サンフランシスコ/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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