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2011年 HSBC女子チャンピオンズ
期間:02/24〜02/27 場所:タナ・メラCC(シンガポール)

賞金女王の語るヤニ・ツェンの強さの一端とは

選手の笑顔やガッツポーズ、悔しさや荒々しさ、張り詰めた感情がひとたびあらわになる試合中。生観戦や取材で、その表情や仕草を見逃さないために、なるべくいいポジションを確保したいのはギャラリーもメディアも同じだろう。

グリーン上では、選手から見てボールとカップの延長線上にポジションを取ることができれば(選手の打つボールが自分に向かってくるようなポジションにいれば)、カップに入るかどうかはもちろん、ラインや選手が打球を目で追う顔もバッチリ見れる。ライターやシャッターチャンスを待つ側も、そこが「ベスト」なポジションとは言わないけれど、まずまず「ベター」であることは、そう間違っていないと思う。

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けれど反対に、自分からボールが離れていくような位置になってしまったときは、ちょっとガッカリして、対策を講じようとする。そのパットがオーバーして「次の一打で、こっち向かないかな」なんてことを考えながら…。

24日(木)、米国女子ツアー第2戦の「HSBC女子チャンピオンズ」が開幕した。初日、今季初戦を迎えた日本の有村智恵が「68」をマークし、4アンダーで単独トップ。1打差の2位には韓国のチェ・ナヨンがつけた。

そしてさらに1打差の3位タイ、2アンダーには前週の「ホンダLPGAタイランド」で優勝した台湾のヤニ・ツェン。前週に世界ランク1位に立ったヤニは「ホンダ―」の前にも2週連続でオーストラリアで行われた欧州女子ツアーでも連勝。つまり今週は4週連続Vが、かかっている。さらには1月に母国で行われた「台豊レディスオープン」でも優勝しており、今季出場した4試合ですべて勝っているというから、その強さは驚異的だ

チェ・ナヨンとヤニ・ツェンはこの日、宮里藍らの前の組で一緒に回った。昨年度の賞金女王であるナヨンは好敵手をこう評した。「きょうはヤニからすごく勉強になった。ヤニは外れたパットがすべてオーバーしていたの。本当に積極的にプレーしている。彼女は素晴らしい」。

パッティングの際、どんなに完璧にラインに乗っていてもショートすれば絶対に入らない。アマチュア、というかコースに出るのが月一のエンジョイゴルファーの間でもよく言われることだ。トッププロが同じようなことを、最高峰の舞台で同じように感じているのだから面白い。

そういえば先週、ヤニと友人の上田桃子もラウンドをともにして「彼女は自信を持ってゴルフをしている感じがした」って言ってたっけ。自信が好スコアを生むのか、はたまた逆なのか、それを追及するのは難しいにしても、ヤニがいま、ほかの選手を刺激する存在であることは間違いない。

さて、ゴルフ観戦と取材の話。グリーン脇で、もしもボールが自分から離れていくポジションについてしまったとしても、ヤニが打つ時は諦めずそこに留まるとしよう。そのパットが外れるのを、少しだけ祈って。(編集部・桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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