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有村、終盤に力尽き6位に終わる

首位の全美貞を5打差で追いかけてスタートした「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」最終日の有村智恵。朝食の時間から「母が話し掛けても何も答えないし、私ですら近寄りがたい感じでした」と、姉の美佳さんは打ち明ける。コースに入っても、その気迫は溢(あふ)れていた。

3番でバーディを先行させた有村は、続く4番では奥のラフから10ヤードを直接沈めるチップインバーディ。しかし、5番(パ-3)では、ピン上につけたファーストパットが、パンチが入ってしまい傾斜を滑るように手前のカラーまで落ちてボギーとしてしまう。

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しかし、スコアを伸ばせず足踏みする上位に、12番(パー3)、13番(パー5)の連続バーディで通算5アンダーとして再び迫る。ところが、首位と2打差で迎えた17番。有村のティショットは大きく左に出てそのまま林の中に打ち込んでしまう。「(ショットが)右に右に出ていたのを意識し過ぎてしまいました」とこのホールをボギーとすると、最終18番でもグリーン手前からのアプローチをショートして、連続ボギーでのフィニッシュ。首位との5打差を詰められずに6位タイで終えた有村は、「今年はこういうシーズンでした」と、浮き沈みのあった今年を、最終日のラウンドと重ね合わせた。

「今年のけが、体調が最後の2ホールに出てしまいました」と、ごまかしながら戦ってきた左手首をさする有村。「シーズンオフは、まずはけがの治療に専念したい」と、来期に向けて休養を優先させる。「とにかく、来年万全の状態でツアーに出られるのが今の目標です」と、数ヶ月後の開幕戦に思いをはせた。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)

2011年 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ



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